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テーマ:生き方・人生訓(163)
カテゴリ:ミッション・ステートメント
ぼくが芸術というのは生きることそのものである。 人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命をつき出し爆発する、 その生き方こそが芸術なのだということを強調したい。 “芸術は爆発だ” これは随分前からの私の信念であり、貫いてきた生き方だ。 (中略) 全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。 それが爆発だ。 人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ。 いのちの本当のあり方だ。 岡本太郎 『自分の中に毒を持て』 岡本太郎(1911年(明治44年)2月26日 - 1996年(平成8年)1月7日) 日本の洋画家。芸術家。パリ(ソルボンヌ)大学に留学、ピカソに衝撃を受け抽象芸術運動 に参加。またシュルレアリスム運動とも直接関わった。日本の縄文や沖縄の魅力を再評価。 平面・立体の美術作品を数多く残し、文筆活動も精力的に行った。 『芸術は爆発だ!』という名言で超個性派人間としてテレビでも活躍。 なんといっても、『芸術は爆発だ!』の台詞と彼のキャラクターが強烈だったのを覚えている。 1970年の大阪万国博覧会にてテーマ館のシンボルとして建造された『太陽の塔』を制作した ことでも有名。 (最近『20世紀少年』という漫画(映画)で改造されちゃっていたが・・・) 今年は生誕100年にあたる年なのだそうだ。 そのキャラクターしかおぼえていなかったので、岡本太郎氏のことを、あまりに天才であり 、紙一重の人だというイメージで捉えていた。もっというと、“いっちゃった人”的な印象 で、大変失礼な話だが、一般的な常識の世界とは違う世界の住人のように思っていた。 どちらかというと“理論”は何も無く、“感覚”の非常に鋭い、いかにも芸術家であって、 それが普通の芸術家よりも突出しているのだろうと・・・・。 確かに“感覚”の非常に鋭い人ではあるのだろうが、その感覚を言葉で表現する事もとても うまい、理論・理屈も達者な方なのだな、という事がこの本を読むと分かってくる。 (秘書で後に養女となった岡本敏子氏による文章なのかな? と穿った見方もできるだろうけど・・・ 笑 ) この『自分の中に毒を持て』は結構、お気に入りの本。 芸術家という言葉を使ったが、太郎氏はこの言葉の直前にこんな事も言っている。 いま世間で芸術と思っているのは、ほとんどが芸術屋の作った商品であるにすぎない。 強烈な言葉。そして本当の芸術とはということを述べている。 太郎氏にとって「芸術=生きること」だというのだ。 「爆発」についても(中略)の後半で言及している。 一般に「爆発」というと、ドカンと大きな音が響いて、物が飛び散り、周囲を破壊して、 人々を血みどろにさせたり、イメージは不吉でおどろおどろしい。 が、私がいう「爆発」はまったく違う。音もしない。物も飛び散らない。 国際的な評価を受けている芸術家なのだけれども、ぶっ飛んだキャラが受けて、 変な人扱いをされつつテレビに出ていた人のイメージとはだいぶ違うのではないだろうか。 子供の頃から胸の奥深いところに神聖な火が燃えているという、動かしがたい感覚を 持っていたそうだ。絶対的な存在感のそれは自己のアイデンティティーのことのようだが、 ずっとそれを守ろうと抱きしめていた。が、守ろうとし、大事にするから弱くなってしまう。 と悟ったという。 己自身と闘え。自分自身を突き飛ばせばいいのだ。 炎はその瞬間に燃え上がり、あとは無。――爆発するんだ。 自分を認めさせようとか、自分の役割をどう果たすかとか、という状況や成果を考えても 袋小路に入り込むだけだと続く。 いま、この瞬間。まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、 全存在で爆発する。それがすべてだ。 人生は爆発だ!? 分かる。分かるのだけれど・・・ いまこの瞬間を爆発させなければいけないのも賛成するが、 無目的、無償、となってくると刹那的な風にもとれちゃう。難しい。 けど総論賛成!頑張って爆発しようぜ! (ここまで書いて、ふと心配になったのだが、この時期に爆発って不謹慎? 大丈夫だよね。うん。そういうことにしてしまおう。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.26 23:17:31
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