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カテゴリ:季節のうた
クリスマスにサンタクロースがこの家には来ない、と教えてくれたのは
お父さんとお母さんでした。 小学2年のイヴの日に。仕事で忙しいお母さんの筆跡で 「つるしちゃん、メリークリスマス」 と色鉛筆で綺麗に描かれたカードとともに、 勉強机にピッタリサイズのクリスマスツリーが サンタさんじゃなくて おばあちゃんの手から渡された時。 「やっぱり、来てくれないんだな」って、おもいました。 あの頃のあの町は、まだ、貧しかったから みんなそうだった。 第一「煙突があるのは、絵本の中の外国の家」だもの! 日本にくるわけが無い。 お母さん、絵、上手いんだ・・・って、ちょっと寂しく思いながら おばあちゃんとケーキを食べた。 給食のパンを製造している工場が、ケーキをくれる時代だった。 でも、どの家の灯りの下にも、温かさがあったように思う。 きっと、つるしが、子どもだったから。 引越し、大変だね! 電話、契約・・・パニックだね!大人の世知辛さがのしかかってきますね。 今までそんなことも病気だからって見ないフリをしていたのかな。 新しい部屋で 新しい家具に囲まれて 新しいテキストに没頭しながら 人間に、一番大切なのは何なのか。 考えようと思います。 あれから暫くして、お父さんは遠い所に旅に行ってしまった。 お母さんは、やっぱり、忙しく働いた。 つるしは、理屈ばかりこねながら、風邪をひいて育った。 もしも私に子どもが出来たら どんなお母さんになるんだろう。 もうすぐ、聖なるお方のお誕生日。 その方にお誕生日プレゼントをするなら、やっぱり、育ててくれたお母さんへの ご恩返しで、 でも、その方法がわからなくて。 ソクラテスなら何と答えるかな? ローマ法王に伺ったら失礼だよね。 うん、宿題。 自分で、考えます。 とにかく、メリークリスマス。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月09日 20時05分39秒
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