映画鑑賞の巻。
新藤兼人監督のご遺作となった『一枚のハガキ』大竹しのぶさんと大杉 蓮さんが最高の演技でした。戦争を扱っている映画でしたが監督さん独特の、ユーモア・ペーソスが散りばめられ黒澤作品を彷彿とさせる、あるいは凌ぐ場面も。俳優さんもすごい人ばかりだ・・・それに、BGMのバイオリン音楽も美しい。(音楽監督・林 光 氏)「大きな映画館で上映しても、人が入らない。こうして、1枚、1000円で、公共の場所を借りて上映しています」という、主催者の方の言葉が胸に痛かった。12年ほど前、ピースボートという船に乗った。独立前の東ティモールに行けるとは、すごいと思ったからだったが乗船すると、反戦、平和とうたう若い方々が多かった。驚いたが、それなら、と、船内映画担当の子に「新藤兼人監督の作品は、ないの?リクエストしてもいい?」と、尋ねたら「新藤兼人?誰ですか?」と、キキカエサレタノヲ思い出した。あの時、とても、寂しかった。