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カテゴリ:Lounge DJK
Back Stabbers / O'Jays
5月にL.A.から遊びに来てくださったお知り合いが、Ballantine's 30yrsをくださった。先日Brianがやって来た時に出してあげようと思っていたのだけれど、結局お持たせのGentleman Jack Blackに終始してしまったので、今夜は、そろそろ梅雨の終わりに託けて"Celebrate Summer!!"。頂いたBallantine'sでささやかに夏の到来をお祝いしている。 スコッチは大好きだけれど、これは「スコッチの最高峰」と呼ばれるだけあり、静かな感動を与えてくれる。 最初にグラスから立ち上る香りは少しもきつくなくとても優しい。そして舌の上では何とも深いコクが広がって、のどを通すとそれが身体の奥まで、穏やかに落ちる滝水のように染みていく。 そして何と言っても素晴らしいのは、余韻。上品な甘さがいつまでも残って柔らかな後味だ。これを味わいたいが為に何度もグラスを唇に運ぶ人々の顔が目に浮かぶようである。 良い夜だなぁ、上質のお酒に、地平線の街の灯がぼんやり揺れる。大人の女、誕生、という気分。 と、その時。部屋の壁が、天井のランプが、ゆっくりと回り出す。背中から胸へと何か衝撃を受けたような熱さを感じる。横にはわざわざまゆをしかめて「うまい」と唸る夫。私は今、どこにいるのだろう?これは夢?幻?それとも地震? すっかり忘れていたのだが、このお酒、アルコール・レベルが43%である。ストレートで7杯。このスコッチの威厳にひれ伏し、断続的に撃つ背中への熱弾に倒れた。 Oh, no. 大人の女、までの道のりはまだまだ長く、ややもすると憧れに終わってしまうような、そんな不安が睡魔に誘い込まれる時間と記憶の中に溶けていく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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