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テーマ:食べ物あれこれ(50213)
カテゴリ:Homesick
Reverend Black Grape / Black Grape
昨日の夜、近くで催された夏祭りをのぞいた。 お祭りの露店には様々な食べものがあって興味を引かれたのだけど、どれも馴染みがないせいかラインに並ぶ勇気が出ず、夫も私も、急にこれまで食べてきたものが恋しくなってきた。 でも日曜の夜にわざわざクックする習慣もなければレストラントの日本風にアレンジされた、ファンシィなメニューにもおなかが鳴らない。しばらく歩いてふと、夫と目が合いニヤリと決めたのがKFC、ケンタッキィ・フライド・チキンである。 今夜はこれ以外考えられない!と思うほどに嬉しく、勇んで中に入った。 メニューは、アメリカのKFCと違う部分がかなりあって勿論日本語で書かれてあるし、どう選んで良いのか大いに迷い、さっきまでの興奮が一気にしょぼくれてしまった。 普段なら、翌日アレンジしてサラダに使ったりできるよう、20ピース+大きな器のグレイヴィたっぷりマッシュト・ポテイトとコールスロウにステイク・フライ(厚切りのフレンチ・フライ)、4ピースほどのビスケッツと大好きなハニーBBQウィングスをオーダーするのだけれど、結局二人して何分もの間メニューとにらみ合った挙句、6ピースの、オリジナル・フレイヴァーとアメリカでは見たことのないレッドホット・チキンを半分ずつという拍子抜けしたラインナップになってしまった。 ショッピングバッグに入ったチキンの箱を提げると、夫が開口一番「ん?何だか軽い。」と言うが、丁度その時、新しく作るホームーペイジの話などで盛り上がっており、あまり気にせず帰ったのだった。 我が家では、フライドチキンにはライムをたっぷり搾ったスプライト、と決まっているけれどフリッジには1本もなく、Tom Collinsを作った。さぁ、お楽しみ、久々のご対面である。 え? ボックスを開けると、当然入っていると思っていたビスケッツはなく、いつも付いてくるホットソース(タバスコソースのような)もない。そして、チキンを手に取ると、今まで食べてきたものの3分の1にも満たないサイズ。これにはびっくり、がっかり。私は特に、細かいあばら骨のあるブレストの部分が大好きなので、あまりにこじんまりした姿に、何だか食べるのが気の毒なような気さえした。大食漢の夫にとっては腹八分目どころか半分にも満たないご機嫌レベルで、しまいには自分でペンネのヴォッカソースなど作るはめになった。 モリモリと楽しむはずの夕食がお酒のおつまみ程度になってしまって、どうやらまたしても「日本戸惑いの食紀行」に新しい1ページを加えてしまったようだった。まだまだ手探りばかりの不思議ジャパン。そして夫と、「日本の人がアメリカのKFCに行ったら、お肉の大きさに驚くんだろうね」としみじみ想像し、こみ上げる苦笑いをあの夜には妙にキャッチィなこの曲で蹴散らしたのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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