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テーマ:ビールを語ろう(2297)
カテゴリ:Friday-Night Boom
今でこそ日本でも手に入るブルックリン・ラガーがまだ門外不出と言われ、そしてまだ、 私の手の中で不思議な力を持っていた頃。 生きていると、面白いことはいくらでもある。本当に、この世は楽しいことだらけだ。 アッパーウェストの新しいアパートメントと契約は済ませた私達は、とっくに引っ越す準備を 整えているというのに出て行くはずの住人がなかなか出て行かず、1ヶ月間イーストサイドの ホテル住まいを余儀なくされる。 ちょうど引越しのハイ・シーズンな上に急な話でマンスリー・ホテルをうまく見つけられず、 取り敢えずと決めた部屋は、場所のわりには今までに生活したことのないような、ちょっと shabbyなstudioだった。 それでも、これまで長く暮らしたウェストサイドからの移動はキャブの乗車時間にしてわずか 5分足らずと短いものでも新鮮で、金曜日の夜が来るとアッパーウェストやダウンタウンへは 行かず、しばらくはこの辺りで遊んでいた。そしてある夜、ミッドタウン・イーストのバーで 偶然夫の大学の教授に会い、そこで初めてその先生にブルックリン・ラガーを紹介された。 醸造元のBrooklyn Breweryが工場をブルックリンに移し、マンハッタンではまだごく限られた バーでしか楽しむことができない頃だった。 Brooklyn Lager キリッとしているのに苦いだけじゃない、とてもバランスの良いビア。世界で最も価値の高い バーリーモルトを使用し、一般的なブランドと比較すると2倍もの発酵、醸造時間を特徴とする。 歴史は浅いが知名度は高く、ニューヨーカーならずともビア通には定着した人気の高いテイスト。 その切れの良さと爽やかな口当たりに私達もすっかり魅了され、1本はバーで、もう1本は 帰り際に先生がプレゼントしてくれて、手に持ったまま帰路についた。 アパートメントまで歩いて10分、ブルックリン・ラガーが縁の衝撃の出会いまでも、あと10分。 (明日につづく) NYを歌った名曲は数知れないが、今夜は是非、Soul/Funkで。 How can I express this feeling? I'm so in love with New York. Anyone would be. にほんブログ村 Thank you so much for all your support! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 13, 2010 10:35:57 AM
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