DJK Gospel Saturday

April 3, 2010

テーマ：洋楽(3358)

カテゴリ：Soul Saturday

物心ついた頃からバプティストのある宗派の教会に通っているので讃美歌には
馴染みがあって、今でも普段無意識に出る鼻歌は讃美歌だったりするのだが、
ゴスペルを教会で聴くようになったのはだいぶ後になってからのことだ。

生まれて初めてのゴスペルは弱った私をいつだって救ってくれるAlだけれど、
まだ相当に小さかった為、あれがゴスペルだとかゴスペルとは何だとか、そういう
ことは一切知らずに、ただ大好きなAlの歌と思って聴いていた。

初めて教会でゴスペルを聴いた時、体が震えた。新しい音楽に出会えた感激と、
神様を讃える歌もこんなに自由なのだという、それまで抱いていた概念がいとも
簡単に打ち破られた感覚と、それから何より、ただ神聖で、時に優しく包み込み、
時には厳しく教えを説き、といった讃美歌とはまた違った、神の歌に、こんなにも
多くの人が酔いしれている、その姿だった。目を閉じ、両手を伸ばし、体を靡かせて
シンガーの声を、Soulを受け入れている姿はどこかロマンティックにも映ったものだ。

　　　

ゴスペルはアメリカ生まれ。奴隷としてアメリカに連れてこられたアフリカンの福音
として黒人の間で深まり、広がった。また、ゴスペルには黒人の歌うものと白人の
歌うものがあり、黒人の歌うものを所謂ゴスペルと、白人の歌うものをCCM=
コンテンポラリィ・クリスチャン・ミュージックと呼ぶ。歌の内容、宗教観は双方共に
プロテスタントの教えが基盤になっているものの、1876年、南部のミシシッピ州
などで制定されたジム・クロウ・ロウによって黒人と白人の利用する教会が二分
されていた為に音楽性も別々の個性を持つようになっていった。

ゴスペルについての詳しい説明は、Wikiへ。

今夜は、クワイアではなくコンテンポラリィ系を中心にゴスペルをたっぷりと。

金曜がPassover（過越祭）で、日曜はEaster.
この時期が訪れると、私の鼻歌は讃美歌とゴスペルがごっちゃになって現れる。
その時「あ」と気付くのだ、「そうか、もうEasterだな、春なんだな」

Romantic Gospel Singers