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DJ Kennedy/life is damn groovy

DJ Kennedy/life is damn groovy

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May 8, 2010
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テーマ:洋楽(3359)
カテゴリ:Soul Saturday




9.jpg

    昨日のご訪問とご支援(ご投票)、心から感謝致します。ありがとうございました。
    みなさんのおかげで、土曜日は初めて、6位にランクインさせて頂くことができました。
    これからも、みなさんにお変わりなくお読み頂けるよう続けていきたいと思います。
    本日もお力添え頂けましたら幸いです。宜しくお願い致します。  DJ Kennedy




       4.jpg




朝、TVで放送していた"Drumline"を、ブランチを食べながら観ていた。
この映画にはとても素敵なメッセージが込められてて、観るたびに心が、
ロッキーマウンテンズのフレッシュな風を吸い込んだように良い気持ちになる。


そして、この映画に再会するたび思い出す人がいる。大学の1、2年でクラスを
受けたDr.Bだ。彼については、ユニークな授業内容だけでも1ヶ月は話し続け
られるほど様々な逸話があるけれど、それはまた別のお話にさせて頂くとして、
今日、ふと心に甦った楽しい出来事について。


Drumlineに登場する、マーチング・バンドのダイレクター、Dr. Leeが、映画の
クライマックスに差し掛かった時、先にヒップホップ・ミュージシャンを招いての
パフォーマンスを終えた対戦相手(の大学)が披露した音楽との違いを匂わせつつ
こう言う。「さぁ、本物の音楽を聴かせよう」学生達はその意味をよく分かっている。
本物の音楽。考える入り口で、もうどれだけ深みのあるものか感じることができる。




       Drumline.jpg
               映画Drumlineの演奏シーン
              (Click and enjoy the video clip!)




大学時代、Humanityというクラスを講義していたDr.Bは、時折「課外授業」と
名付けて(言い訳をして)学生達を学校の外へ連れ出した。


Dr.Bはこれを"Groove Reunion"と呼んでいた。時には在校生やOBも混ざって、
学校のホールや先生の自宅で開くダンスパーティだった。


とにかく2時間踊り狂うのだが、これには先生の狙いがいっぱい詰まっていた。
最初はひたすら音楽を流して学生達は楽しく踊る。がそのうち、いつの間にか
Dr. Leeも輪の中に入って踊り始め、学生達に彼と同じ動きで踊るよう促すのだ。
(極端な表現になるかも知れないが、日本の盆踊りのようなニュアンス、かも)
そこからは、最後までその調子で、みんな一緒にビートを踏み続ける。
例えば、O'JaysやKool & The Gangに見えるような、あんな動きだ。


両隣、前後、友達の様子を見ながら、時々顔を合わせながら踊り続けた。
楽しくて、たまらない。そして約束の2時間が来ると、音楽はぴたっと止まる。



 2.jpg



すると先生は学生達に尋ねる。「みんなで踊ってみて、何を感じた?」ここでもし、
「今日はステップの調子が悪い」とか「部屋が暑過ぎて気持ち悪い」とか、そんな
つまらないことをわざわざ手を上げて答えるような生徒には、先生は軽い相槌しか
くれない。そんなことを尋ねているのではないだろう、と。けれどここが先生の魅力で、
私達学生は、この時しっかり先生に着いている。


「とにかくみんなで踊るのが楽しい」「みんなで同じ動きをしていると、同じリズムで
呼吸しているような気持ちになる」「自分勝手に踊るより、合わせて踊ると、自分が
みんなと同じ気持ちでいることをよく感じられる」「ずっと昔の音楽なのに、今聴いても
ちっとも違和感がない」「それどころか、どれもすごくカッコイイ、良い曲ばかりだ」


そうして先生は言う。「そうだ、それがGrooveだ。これが本当の音楽だ」
Grooveはみんながひとまとまりになって楽しむこと、互いの笑顔でハッピーになること、
連帯感の中の自分に誇りと自信を持つこと。良い音楽が長い年月を経ても残るのは、
1曲の中に、人の心の奥底に届くビート、ソウルがあるからだ。


今の歌に、後世の学生達に愛されるものは、どれだけあるだろう。ひとりよがりからは
何も生まれない。人はひとりで生きているのではない。自立するにも個性を生み出す
にも、そこに協調が必要なのだ。それが、Grooveだ。Real Musicの中にあるものだ。



     IH.jpg
           Dr.Bは上半身裸にならないIsaac Hayes.




Real MusicにはGroove=連帯感、心から楽しむ気持ちがあり、歴史、文化、伝統、
本当の音楽が持つそうした性質が人の心を育み、やがては良い国を存続させて行く
のだと先生は言った。


Groove Reunionは、先生が私達にくれた最高の、「幸せな人間づくり」の講義だった。
因みにこの授業の成績は、Groove Reunionで感じたことを記した小論文で決められた。
先生は、学生達の未熟な精神論に、実に丁寧に目を通され、ひとりひとりに返事を
書いてくれた。


良い音楽は決して流行に流されて消えることはない。人の魂も、しっかりと心に
根付いて良い水(=Real Musicなど)をいっぱい吸い込んで大きく、深く育てて
行って欲しい。これがDr. Bと、DrumlineのDr. Leeに共通する願いだったのでは
ないだろうか。




あんな風に、大切なことを楽しく教えてくれる人は、後にも先にも彼だけだ。
今はもう天国で踊っている先生は、こういうかたちで彼を思い出す私を喜んで
くれるだろうか。当時の同級生と以前話をした時に(これは私達がキリスト教を
信じているということが前提の話だが)、この世での生を終えて天国に着いた時、
すぐに会いたい人の10人にDr.Bを是非リストしようと決めた。



ああ、こんな時間。何だか先生に「早く寝なさい」と怒られそう。


Dr. LeeとDJ Kennedyが融合のReal Music。So Groovy.
TightenUp.jpg PassThePeas.jpg IWannaBeWhereYouAre.jpg InTheStone.jpg

Tribute to Dr. B.
FamilyReunion.jpg
(Click and enjoy the music videos!)

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Last updated  May 9, 2010 03:51:18 AM
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