DJ Kennedy/life is damn groovy

　




私の郊外の家は、マンハッタンの中心部、Grand Central Terminalから電車で
北へ1時間足らずの、緑豊かな町にある。大した田舎ではあるが、スポーツ選手や
ハリウッド・スター、また世界に名立たる大企業のトップなど、著名人も多く暮らす。


以前、ある企業のCEO宅に招かれた折、スパニッシュ・コロニアルの素敵なお宅に
感激し、思わず「まぁ、ここにお泊まりしてみたいですわ」とか言ったりしていると、
案内してくれた方に「おや、そこは馬番の駐留所ですよ」と軽く笑われたこともあった。



　



マンハッタンよりも更に気温が摂氏5度以上も低いので、まだぽかぽか陽気とは
言えない時季だが、森に囲まれているので空気はこの上なく美味しく、朝はむせる
ような緑の香りで目覚め、夜は7時を過ぎるとたまに走る車の音しか聞こえなくなる。


ここに居ると、様々な動物達に出会うことができる。冬眠から覚めた動物達が丁度
出産し、子供連れでのんきに歩き始めるこの時期はとても賑やかだ。りすは勿論、
鹿、うさぎ、私達はウッディチャックやプレーリィ・ドッグ。それからチップ・モンク、
ビーバー、クマも出るし、いつか改めてまたお話するがあらいぐまやスカンクなどは
町中至るところでひょこひょこ歩いているのを見かける。とにかく大好きな町。



　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ちょっと走ると、こんな感じ




私の住むアパートメントの前はゴルフコースで、眼下には池がある。以前はここに
噴水があったが、昔アパートメントごと竜巻に包まれたことがあって、その後辺りか、
噴水を撤去してしまってからは、水鳥のパラダイスとなっている。



　　



日本では見かけないが、この池には毎年必ずカナディアン・グースの夫婦が産卵・
子育てに訪れる。今年も、もうそろそろぴょこぴょこと動く可愛いヒナ達が生まれる頃だ。
この池は住民達も滅多に足を踏み入れないので、育児には絶好の環境と言える。


毎朝のようにカラスがヒナを狙ってカーカーと仲間を呼び、方々から4羽、5羽と、親鳥から
ぽつんと離れてしまったヒナ達に近付こうものなら、DJ Kennedy、いかに人が自然の
厳しさを尊重しなければならないからと言って放っておかれるはずがない。「こらーっ！」
シャウト一撃、ギース・ファミリィの安全と平和を守ったりすることもある。




　
　　　　　　　　　　おしゃべりに興じるカナディアン・グースの仲良しBros.



今夜はまず、この可愛いヒナ達をご覧ください。明日は、素晴らしいギース・ファミリィの
家族愛の物語を知って頂きたいと思います。


Sweet dreams, my friends.


爽やかな朝に。

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