DJ Kennedy/life is damn groovy

　




　　まだワールドワイド・プラザに住んでいた大学時代の、クリスマスも近いある寒い夜の出来事。


　　友人達と私、勿論ここでは既にレギュラーの親友ドレイクも一緒に大学近くのバーでしばらく
　　過ごしてからほろ酔いの頃、とてもひとりではデコレイトし切れない、実家の父がくれた
　　クリスマス・ツリーの飾り付けをしようという話で我が家へと移動することになった。


　　女子の私には7フィート半のクリスマス・ツリーを備え付けることすらできず（ツリーの針金で
　　確実に手を痛めるのだ。そんなの耐えられない。故に未だ一度も自分で立てたことはない）
　　長身のドレイク達が「いででいでで（アウチ・アウチ）」を連発しながら本物さながらに
　　蘇らせてくれた。

　　
　　「おおっ、いいんじゃない？すごいんじゃない？」


　　酔いが回って、ただグリーンなだけのツリーに大興奮、20代半ばに差し掛かった男女6人が


　　♪This land is your land, this land is my land. From California, to New York Island～♪


　　木の回りを手をつないでぐるぐると踊り出す始末。まるでUNICEFのクリスマスカードのよう。
　　本当に若いって素晴らしい状態である。


　　そして私達は、父が用意してくれた1400個の電飾と段ボール3箱分のオーナメントに
　　目を向けると、踊っている場合ではないことに気がつく。


　　今もこのツリーを使っているのだが、ツリーを立てるところからオーナメントを飾り終わるまで
　　毎年だいたい3時間ほどかかる。重労働も良いところで、父が独り暮らしのお祝いにくれた
　　大切な贈り物なだけに手放しはしないけれど、正直12月が来るとほんの一瞬、溜息。
　　（かわいそうなので、父には一生内緒の話である。）



　　さて、これからこの電飾＆オーナメントと対峙しなければならない私達の取った行動とは？




　　明日へつづく




　　　ベタでもおしゃれじゃなくてもクリスマス。私はこのBonoが（vestを除けば）Sexyで好き。
　　　
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