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カテゴリ:Simple Pleasures
昨晩掲載致しました絵を「見せてもらえませんか」というお問い合わせを頂きました。ありがとうございました。大変恐縮です。ですがこれ、自宅にあるものですので、すみません。 私の家には、まだ私が子供の頃"Weekend Fun Route"という言葉があった。平日、弟と私は忙しくて帰宅の遅い父に会うことが殆どなかった為、父が作ってくれたレクリエーションコース。当時は横浜に住んでいたこともあってよく訪れたのは、川崎の「民家園」「プラネタリウム」(渋谷のプラネタリウムに行ったこともあった)、上野の国立美術館及び博物館という内容で、帰りの食事は、上野が最後だと東天紅や池之端の天ぷら屋さんが多かった。 昨日のアジサイの絵も父の影響だが、父自身が子供の頃から油彩に親しんだこともあって、私達は絵画展という絵画展は余さず連れて行ってもらった。誕生日のプレゼントに画集が多かったのも父の趣味だった(でも本当はレコードやドールハウスが欲しかったりした)。けれど残念なことに、日本で展覧会に行ってもその時間をゆったりと過ごした記憶がない。 NYにいると、美術館や博物館は半日以上をかけて楽しむ場所だが、日本の美術館ではゆっくりと絵を観ることはなかなか難しい。大人になってから日本で美術館にめっきり足を運ばなくなった理由は、「まぁNYに帰った時、ゆっくり観ればいいか」である。今年も、丁度3日からフェルメールが始まって、とても観たい。でもあの行列を思うと私はどうしてもひるんでしまう。そうしてぐずぐずしているうちに帰ってしまうのだろう。 だいぶ前にtwitterでもつぶやいたことがあるのだが、日本の美術館に来た大きなexhibitionsに行くと、"I Love Lucy"の、ベルトコンベアーの上を流れて行くチョコレートになったような気になってしまう。「ひるんでしまう」のはこの為だ。 あの混雑を解消することができたら、もっと多くの人が美しい絵画を楽しむことができるのに、と思うのは私だけだろうか。何とかならないものかなぁ。 ね? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 11, 2011 11:14:04 AM
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