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DJ Kennedy/life is damn groovy

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March 19, 2011
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テーマ:Simple Pleasures(33)
カテゴリ:Simple Pleasures


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大震災から1週間。昨日買い出しに出掛けると、スーパーマーケットは前日とは比べようもないほどの豊富な品揃えで驚いた。在庫に余裕が出て来たのか、消費者の買い占めが一段落ついたのか。お米、パン、小麦粉、缶詰、そして電池は相変わらず見かけないけれど、ないならないなりに不自由しないものだ。私の家には薄力粉の買い置きがあったので、ドライイースト要らず、オーブン要らず、フライパンで焼く手軽なパンを作っている。薄力粉と卵、水、ドライイーストの代わりにベーキングパウダーを混ぜて(分量は、実は適当)、発酵時間もゼロ。超簡単。昨日は2種類。ベーコン+モッツァレラ+スウィートバジル、マッシュルームのガーリックソテー+エメンタール。冷蔵庫の残りが悪くならないうちに、と思って使った。昨日は甥っ子が居て出来上がったそばから彼が食べてしまったので写真がなくて。パン作りは手間も時間も要るけれど、これなら非常時ランチとしても悪くないでしょう?(昨日はフライパンを使っている間に2度地震が来てすぐに火を消した。)




一昨日と昨日は電話やメイルの対応に追われて終わった。世界中の友人達が、「レトルトを送ったよ」「何か欲しいインスタント食品はない?」と声を掛けてくれたのだった。デンマークに住む大学時代のボーイフレンドは、日本の大惨事と必死に苦難と闘う被災地の人達をTVで観ることによって離婚危機が回避されたと笑い、そのお礼に食料を送ってくれるのだそう。アメリカの友人達は口を揃えて「帰って来い」と言ってくれる。友情より温かいものなんて絶対にない、そう思った夜だった。



最後のやりとりは深夜0時に近く、日本の親友との「無事確認」だった。双方とも家族、親戚にけがをした人もなく(敢えて言えば私だろうか。今も残っている、お皿を洗うスポンジ大のあざ。2度の巨大地震の時、バタバタと動くドアにしがみついていてできたものと思うが記憶にない。もちろん大したことはない。)よかったよかったと喜んだ。



昨夜彼女との会話の中で何度も交わされた言葉が「もう一度」。



私は本来、あまり後ろを振り返る方ではない。反省することは大切だと思っているし昔を懐かしく振り返るのは素敵だけれど、いつまでも後ろ髪引かれて過去に縛られるようなことは良くないと思ってきた。でも「以前は良かった」「あの頃に戻りたい」という気持ちが原動力になることが時にはあるのだと、そしてそれはとても大切なのだと今回の大震災で思うようになった。



建築が専門である私のこの親友は、自然保護活動などにも積極的に参加している熱い女だ(時々熱過ぎる)。政治のみならずこのようなかたちで日本が壊れてしまった中でも「統一地方選挙」だなどと言っている国のトップに対して不信感を露にしつつ、地球の歴史において幾度となく繰り返されてきた自然の再生に習って強い心を持とう。もう一度、元気な日本を創り直そうと声高らかに訴えていた(本当は福島原発についても語っていたが皆さんもご存知の内容と思うので省略する)。



もう一度、幸せな人生を取り戻そう。



もう一度、空を見上げよう。声を掛けよう。手をつなごう。歩き出そう。また恋をしよう。家族になろう。愛を大きく育てよう。絶対幸せになろう。



人は、この世に命がある限り精いっぱい生きる力を持っている。そして苦難の中でも生きていられるのは、「もう一度幸せになろう」という気持ちが心のどこかで絶え間なく芽吹いているから。万人に同じく与えられた命なら、万人に同じ数だけ幸せがあるはずだ。そう信じて東北の復興を願い、私自身も、たった一度の人生を大切にしたい。




DebbieとDrakeにも電話した。もしも事態が落ち着いていたなら夏に一度NYへ帰りたい、そう伝えると、ヨーロッパの一件で私が相変わらず打ちのめされているのを知っている彼等は「八月に日本に行こうと思ってるよ」。今年はもう、六月のモルディブ旅行がなくなった時点でバケーションを取る気もなくなったし、今この日本で「夏休み」だなんてばちが当たる。とにかくこれからはひたすら仕事をしようと思っていた。そうしているうちに何か良いことが起こるだろうと信じて。するとデスクに向かう前にもう、良いことが舞い込んで来た。今からとても楽しみだ。夏が来る頃には東北の復興が進んでいると信じたい。Drakeはご自慢の釣り具セットを背負って現れそうで少し不気味だけど・・・。



      simply #nowplaying  
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・・・ついさっきようやく、宮城の友人と電話がつながった。ご家族・親戚ともに全員が無事という報告。本当に良かった。嬉しかった。かと思えば、この震災で「夫が神経衰弱に」なっているとかで(この人達は被災したわけでもなく、至って健康)旅行に出た家族の話を聞いた。「帰りのガソリンがあればいいけど」ですって?「ガス欠になればいいのに」・・・いじわる?私だってかなりの我がままではある、しかしこの国の非常時に「気が滅入る」などという理由で無神経に遊んでいられる男(30代の父親)の気が知れない。それに、彼等の町でもガソリンがない、電池がない、食料がないと騒いでいるはず。「我慢する強さ」を子供たちに教えるべき大切な機会でしょうに。(18:56pm 茨城県北部震源M.6.1)






















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Last updated  March 20, 2011 12:32:53 AM
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