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カテゴリ:Simple Pleasures
↑ DJK murmurs, "Wo ist mein Latein Mann gehen? Ich vermisse ihn so sehr. Damn." シンシア様の痛快活劇、はじまりはじまりぃ~。 これは、ついさっきまで遊んでいたテーブルでの、数時間の出来事。若くて派手なカップルが突如現れたところからこの話は始まる。二夜連続で朝まで遊びこのまま眠りたいのはやまやまなのだが、あまりに面白くてお話せずにはいられない。隣室の男性二人は知らないが、フロリダは今夜ルーレットが好調だったようで、幸せそうな寝顔だ。彼女はまつげがとても長い。天使のよう。 深夜0時を過ぎた。ここから場の空気が淀み始める4時前までのカジノが一番エネルギッシュである。プロ的人口密度も高まり本気モードに突入する時間帯に私の血は騒ぐ。何度も言うが、私はちょっとプロだから。カーターが「こんなシャープなケイトを見たことない」と言った。その通り。 デイブ(と呼ばれていた)はどこから見ても親の七光り。光っていると言えば私の嫌いな頭のワックスと知性を感じられない話し方も。精神的な強さのかけらも見られない。イタリア系を思わせる黒髪のハンサムではあるが、私の第一印象は「話がつまらなそう」。黒のスーツがイケてない。 カレン(と呼ばれていた)は180センチほどもある長身、美脚のブロンドで、Baywatchにでも出てきそうな美女だ。大きく胸の開いた短いワンピースは1サイズ小さいように見える。手にビアを持ってテーブルにつくなりウェイトレスに次のドリンクをオーダーしていた。 そうそう、こんな感じ。Carmen Electraみたいな。 ケイト 「彼女みたいな女の人とどこで知り合うのかしら?パーティ?」 ドレイク 「路上だろうね」 カレンはテーブルを見回し、目に留まったドレイクにウィンクを送った。ところが、ここがカレンの誤算。おそらく彼女にとっては、全人類の男性が彼女のウィンクを有難く頂戴するというのがセオリー。けれど残念ながら、カレンはドレイクのタイプではなかった。これまでドレイクが付き合ってきた女性の中でも長く続いた人たちは皆とても素敵だった。私が知る限り「惜しいなぁ」と思った女性が四人はいる。数あるドレイクの恋人の中で私が一番好きだったのはフランス人の考古学者だったが、なにぶんにも「畑」が違い過ぎた。彼女は陸地でこつこつと地球の歴史を辿ることを「仕事を超えた、もはや趣味」と言い、そしてドレイクは海の男なのだった。私は本気で彼等の結婚を願っていた。 ドレイクはニコリともせず目を逸らし私の方を見ると、口を"O"に開けて白眼をむいた。彼は明らかに彼女をバカにしている。カレンはまだビアで潤んだ瞳をパチパチさせて彼の様子を窺っており、今度は私がドレイクから目を逸らして笑いをこらえた。 デイブとカレンは、ディーラーが一番最後にカードを配るシートに座っている。七人がプレイできるテーブルには六人、ディーラー側から一人目が50代後半の韓国人男性、白人の壮年夫婦(プレイしたのはご主人のみ)、1スポット置いて、50代半ばの中国系女性、この人がシンシア、隣に私とドレイク、そしてカレン。デイブは彼女にもたれかかって立っていた。 年配者がいてくれたおかげで、テーブルはとても和やかだった。韓国人男性はいかにもギャンブラーという風態だがこういう人はとても賢くプレイする。そして時折冗談を言ったりして場を和ませた。隣のご婦人メルとドレイクもピースメーカーになっていた。メルは終始私の笑顔を「スウィートスウィート、シュガーシュガー」と褒めては私の頬にキスをし、私はテーブルでシュガーという賭博師には不名誉なニックネームをつけられた。私は、彼女があまりにシュガーと言うので「どれどれ?」と頭を押さえて頬をなめようとするドレイクにパンチを食らわせみんなを笑わせた。 そんなティーパーティーのようなテーブルが、デイブとカレンの出現で一変する。 シンシアはただ穏やかに笑って場に馴染んでいる、まだ。 明日は明日でいろいろあるのでしょうけど、面白いからこの話はつづく これまでのジャケットスタイルが好きなのですが 今日からはダイレクトに。Honestly楽になったかも..... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 19, 2011 07:45:22 PM
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