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カテゴリ:Diary
書棚から本をボックスに詰め込みながら、ちょうど手に触れた日記数冊をデスクの上に移して、片付けもそっちのけで椅子に座り去年の今日を書いた日記を開いてみた。 去年の9月10日、私は欧州移転計画を躍り出しそうな文字で、愚かにも嬉しそうに綴っている。探してもらった引越し先のアパートメントについても詳しくイラスト入りで書いてある。日記は思い出を自分の文字で残す素敵な道具だけれど、場合によっては善し悪し。ここにいるのも私一人で、この日記を読んでいるのも私だけなのに恥ずかしくてムズムズする。 イラストは4ページにわたって描かれており、3LDKのアパートメントの間取りに、家具の位置まで決めてある。白い壁にダークブラウンの木の柱が立っていて、落ち着いた空間がとても気に入ったのだった。壁に飾る絵まで決めていたようだ。リビングルームにはその町に引っ越したら、きっとこのアパートメントにと思っていた。今、あの部屋ではどんな人が幸せに暮らしているのだろう。 1年経って、私は今、東京の家を去る準備をしている。ヨーロッパへの移住を最終目的に(待てよ、最後はやはりNYなのかな?)、まずは準備段階として東京を出て身軽になり、少し国内の山間にでも引っ込んでみようかと思っている。そこでこれからのことを考えて、その後いよいよ移住か、その前にNYへ帰るか。気まぐれな私のことだ、ある日突然まったく別の場所を見つけてしまうかも知れない。ま、選択はいくつでもある。一度きりの人生、自由自在に操らなくちゃもったいない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 10, 2011 07:07:53 PM
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