|
カテゴリ:Simple Pleasures
旅をする目的も、その楽しみ方も人それぞれ。 私も旅をすることが多いが、初めての土地へ行く時は、慌ただしく名所巡りなどするよりもまずゆっくりその町で過ごすことにしている。その場所に漂う空気や空の青さ、人々の笑顔、自然に感じられるものをまず体に取り入れてから歴史や文化を辿りたいのだ。勿論、旅行前のリサーチは入念にし、旅先で困ることのないように心掛けている。語学に関しては、私がまともに話せるのは英語と日本語だけだが読み書きに関しては数ヶ国語がOKなので、まぁ何とかなるだろう。 ただ、今回訪れるポルトガルに関しては、ニューヨークにいればポルトガル語やポルトガル料理なら触れる機会が多いにもかかわらず、これまであまり馴染みがなかった、私のあの夢を除いては。この国との間にどんな関係を築けるか楽しみ。ポルトガル語は、意味は分からないけれど聞いていてうっとりとする。英語は通じるだろうけど、もう少し話せるようになってから行くべきかしら。 そんなことより、Portugal: Mission 2 私は今回の旅行で、知人男性に、ある小さないたずらをしようと目下策を練っている。いたずらとは言っても勿論彼を怒らせるものではない。もしも間に合えば、彼へのバースデイ・メッセージを、間に合わなければクリスマス・メッセージを、町のどこかに書いて、そのままひっそりと日本に帰って来るのだ。その後何らかのかたちで彼がそれを知るように仕向け、 「ええ?なんだ、ケイトはポルトガルに来てたのか!」 と驚かせたいのである。これ、大したイベントではないとお思いでしょうけれど、考えてみて、いるはずのない友達がいつの間にかに近くにいて、内緒であなたへのメッセージを残していったらびっくりするでしょう?おしゃれないたずらでしょう?私はこれを何とか実行したいのだ。 Hehe--- ケイトは行きますわよ、いたずらしに。 以前彼に、「そのうちにポルトガルへ行くつもりよ」と話したことがあったのだが、おそらく今では彼もその言葉を忘れているだろう。正直に言うと、彼へのお誕生日プレゼントも用意してあるのだが、渡すタイミングを想像できない。彼はとても忙しい人だし、実は私は彼を怒らせている。だったら素直に謝るべきなのだが、ひねくれ者のケイトが選んだのは、これ。「わざわざあなたのお誕生日をお祝いしにポルトガルへ来ちゃったわ」と軽く駅のチョークボードかどこかに書いて、もしそれを彼が読んでくれたら笑って許してくれるかも?と都合良く考えていたりする。愚かな。 私がポルトガルへ移ろうと思っているなど、彼はまったく知らない。話せば相当に驚くだろうが、全部いっぺんに話してはつまらないので、今は素振りすら見せないように注意を払う。そして、実際にリスボンで暮らし始めたある日、町のどこかでばったり出会ったりしたら、あるいは突然、私がtwitpicかどこかに「新しい私の町」とか言ってフェルナンド・ペソアの像を載せたりしたらどうだろう?これもかなり面白いイベントになるのではなかろうか。 これもまだ夢見心地で企てていることだが、わくわくする。大学時代、学生寮でいたずらブームがあった。どれもおなかを抱えて笑ったり、クスッと小さく笑ったりできるものばかりでとても楽しかった。毎日必ずどこかで何かが起きていて、非日常満載の日常だった。旅にも人生にも、そういうハプニングがなくちゃ。そしてそれが起こるのをただ待つのではなく、自分で作ってみる。これ必ず「ささやかな幸せ」を生む材料になる。 このミッションが成功したら、たとえできなくても、「大人にしかできないいたずら」というチャプターを組み入れて、一冊書いてみようか。よし、これからまた作戦を立てようっと。 Friday nightで美味しいワインがあって恋しい人を思うなら、この歌。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 15, 2011 03:53:59 AM
コメント(0) | コメントを書く
[Simple Pleasures] カテゴリの最新記事
|