天使は突然に
注)感動物語につき、長文です。10月13日 俺が手帳にマークを入れて心待ちにしていた日だ。エースナンバー13を選ぶとは、息子もヴィッセリスタやなぁと感心しつつ。朝からマミーはお腹が張るとは言っていたものの、先週の検診ではまだ粘りそうな気配を見せていただけに、まあ今日はないのかと思っていた。寝る前に、やっぱりいつもよりお腹が張っていたようだが、背中をさするとマシになるので、翌朝の検診で即入院くらいなのかなぁと思っていた。寝る間際、「朝起きたら生まれてたりして」なんて冗談を言って眠りに就いた。「ダディ起きて!!」マミーの悲痛な声で目覚めたのは2時過ぎ、どうやらお腹が張ると言っていたのは陣痛で、もうかなりの激痛が短い間隔で来ているという。慌ててタクシーを呼び病院へ。マミーは痛みで足腰がガクガクになっていた。ようやく病院に着いて、これからの長丁場に備えようと心の準備をしていた。看護婦さんがやけに慌てている。「急患が多くて人が足りないんだろうか?」なんて考えていると、看護師さんから「お産がかなり進んでいて、あと1時間半で生まれます」との衝撃発言!!即分娩室に移動して準備をしているうちに、追い打ちをかけるように「あと10分もしたら生まれます」!!!どんだけせっかちなんですか、うちの子は、、、結局、分娩室に入ってから20分足らず、病院に着いてから50分足らずの超スピード出産だった。このせっかちな男の子の天使は、体重2580グラムと小柄ながら元気な産声をあげ、マミーとダディの腕に身をゆだねた。出産前、お腹に向かって歌っていた「ぞうさん」を歌ってあげると渋い顔をした。やっぱりあれは嫌がってたのか、、、生まれた瞬間は、あまりに急だったためにあっけに取られていたが、ひと眠りして落ち着くと感動がこみ上げてくる。俺が生まれた時も、マミーが生まれた時も、両親はこんな風に一生愛情を注ぐ事を誓ったのだろう。こんな感動をくれたマミーと男の子の天使に心から感謝している。そして、これまで精神的・物理的に助けてくれたみなさんのおかげで、無事出産を迎える事ができたことを改めて感じ、感謝の気持ちで一杯だ。人類に幸あれ