進化
進化とは、環境に合わせて変化していく事だと考えていました。すぐ思い当たるのが、学校の教科書か何かで出てきた、猿からどんどん人間になっていく絵ですね。あんな風に生き物は進化していくと覚えた記憶があるのですが、本当はそうではないようですね。進化とは、何万年の間におこるDNAの突然変異(どうも確率も決まっている、)が、その時の環境に適し、遺伝されていくなかで個数が増していき、適応しなかったモノが減っていき、最後には絶滅する。分かりやすく言えば、キリンの首は、環境に合わせて進化し、徐々に長くなっていったのかというと、そうではありません。ある1頭のメスから産まれた突然変異の首の長い個体が高いところの葉っぱを食べて生き残り、その形態をメスは次に産む子にも引き継ぎ、繋がっていきました。これが何千年と年を重ねていくと個数が増えていきます。森林に食べ物がたくさんあるうちはいいのですが、乾燥がすすみ、あるいわ寒冷化がすすんで、樹木が少なくなると高いところまで届かない首の短いキリンは死んでいき、やがて絶滅する事になります。しかし、首の長いキリンは生き残れる!これが進化というものだそうですね。人類もアウストラロピテクス属や、ホモ属など、今までに発表されているだけで、17種類以上の人種が存在していたことがわかっており、歴史的に同時に3-4種類の人間が生きていた時期も、この700万年の間にはあります。私たちの先祖ホモサピエンスは、10-20万年前には、ネアンデルタール人、ハイデルベルゲンシス人、エレクトゥス人の4種類と同時期に存在しました。もともとハイデルベルギンシスからネアンデルタールとホモサピエンスが突然変異で産まれてきたものです。屈強で手先も器用だったネアンデルタール人が絶滅し、華奢でひ弱だったが、新しい事を発見したり、作ったりでき、弱いながらも環境に合わせることができたホモサピエンスだけが生き残りました。ということは、今、世界のどこかで産まれる(産まれた)突然変異のヒトがこれからの環境に適合し、人口が増加していき、私たちが絶滅するという事もあります。素晴らしい事ですね、今までの歴史が証明しているように、強いモノが生き残るのでなく、環境に合わせられるモノが生き残るのです。全て私の意見であり、真実とは限りません。下記の書籍を参考にしました。参考書籍: 洋泉社出版 篠田謙一著 「ホモサピエンスの誕生と拡散」 NHK出版 更科 功著 「絶滅の人類史 なぜ私たちが生き延びたのか」