未開の地に立ち、戸惑った。
似ていると思っていたフィールドは全く似ていなかったし、じっくりと耕して種を蒔く準備があるかと思えば、直ぐに花を咲かせ実を付けねばならなかった。

難しい土地で試行錯誤を続けながらも、５シーズン。
毎年改良を重ね続けて、今年はどうか？今度の果実は甘いか酸っぱいか。
自分という商品の出来を図りながらも、ディスプレイに並べ続ける事が出来ている。

これは、もの凄い偉業だと、あたしは思うよ。イナ。


ぱっと花を咲かせた仲間も居る。
厳しい風の中でじっと開花を待ち続けている直向な花もある。
返り咲きを目指して一度祖国に根を戻す花もある。

どの花もいとおしいなぁ。


愛しい君、プレミアで咲け。
愛しい君、祖国で咲け。





シンジへ。おかえりなさい。
そして、タカは何処へ行くのかなぁ？
空白の月日が無いといいな・・・。