不思議なオールスター戦と当事者ヒデが査定する日本代表
GET-SPORTS開始以来、テレビ朝日が提供するSPORTSドキュメンタリー番組には一定の評価を抱いていた。・ゲームの最中の巧妙な仕掛けや心理戦の中身・監督やプレーヤーの微妙な心理展開・戦術説明や試合展開、結果の要因・広義的にも狭義的にもあまり語られない裏舞台 など一度でいいから聞いてみたいと視聴者として思っていた事を当事者や解説員などを登場させて説明してくれる、こういう形式のSPORTS情報番組はテレビ朝日の得意分野だ。まぁ、どうもここ近年は必要以上にドラマチックな仕上げにしたり、クローズアップする対象が偏りがちな部分も出てきた感じもしているんだけれど。只でさえ人生はドラマチックなのだから、ドキュメンタリーは淡々と語るほうがむしろ効果的なような気がする。受け手に感じ方を押し付けてしまうような演出は過剰以外の何者でもない・・・・・・とは思んか?話が逸れた。という訳で、面白くも特異な番組を制作しているという点で、TV朝日はスポーツドキュメンタリーの創り手としてはかなり良い方向にチャレンジャーだなと思っているのだが、この様なトライをしている一方で、肝心のSPORTSLIVE番組については矛盾するくらいSPORTSの本質から乖離している創り方で視聴者に情報を提示してくるとも感じてしまっている最近なんだわ。試合進行中にベンチの平山を延々と映すアテネの時や、まるでピッチには中田中村しか存在しないかの様にアップで延々とヒデ・シュンスケの、そしてベンチのジーコの顔ばかり映し、アナウンサーは全てのボールを中田中村が運んでいるかの様に頑なに二人の名前を連呼していた・・・・・・・・(ポゼッションは相手国15%・日本3%・ヒデシュンスケで80%かと思ったくらいだ。不足している2%はジーコの分)。そして今日のオールスター。オールスターって、リーグ最高のプレーヤーたちが即席ながら最上級のプレーをして観客を喜ばせる時代があった気がしたけど、気のせいかな?なんか今回しょうもないバラエティー番組だった様な・・・・・・・・・・・・・・・(言い過ぎですね・・・・失礼ですね・・・・。いや、ごめんよ)。ただ、幾らバラエティー色の強い試合を選手がしているからって、オシムを観て楽しむ主旨の試合でもない筈で。それから、現役選手にいちいちヒデの話を聞く為に設けた試合でもない筈で。今、あんたたちが放送しているのは現役Jリーガーのオールスター戦(多分)な訳で、しつこくしつこくエモーショナルってゆーかセンチメンタリックに話を持って行こうとする強引さがなんかとっても場違いです不快です。って思いながら聞いていたよ。オールスター戦もぐだぐだだったけど番組もなんか良く判らなかったわ。オールスターをその直後に放送するナニの番宣にすな。あ、てゆーか、ほんまに番宣のつもりで放送していたのかな・・・・・・・・・。これははっきり言って良くない傾向だと思うデス。ヒデを惜しむっていう行為や慰労をこめての特番を創るっていうのはいい事だと思うけど、日本代表だけがサッカーではないし、日本人の選手はヒデだけじゃないし、むしろこれからも頑張っていく人たちを応援する(叱咤激励でもなんでも、兎に角)という雰囲気は最低限持とうよ。マナーも何もあったもんじゃなくてシラケてしまった・・・・・・・・・・・・・・・・・。ヤナギが言っていたけど、「引退する選手はヒデだけではなくこれまでにも(これからも・今期も)他にも居るので、個人的にヒデに思うことはあるけど、ヒデの引退だけを取り上げて何て言っていいのか上手く云えない」という様な感じの事。とても的を得ているとも思った。功労者を讃えて慰労する事と、ヒデのメディアの取り上げ方はどうも違う気がして成らないんだよなぁ。さて、肝心の、あの、「真実」についてのへんてこな今日の番組ですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。上で褒めちぎっていた通り、あたしはGET-SPORTSのテレビ朝日には一目於いて来たけど、「絶対に負けられないなんちゃら」から今日の「真実」で本格的に懐疑的になりました。こういう流れの番組をつくろうと思った時点で、先ず、駄目。こういうプログラムに完成させて放送してしまった時点で、最悪。ヒデが何を感じても自由です。至極真っ当な戦術話(戦術以前かな?まぁいいや)もしておられます。ただね、TV朝日としてはそこに居た人にピッチで起きていた状況や感じていた事を説明してもらうだけに留めておくべきでした。「中田英寿」もこんなもんは断るべきでした。「中田英寿」は今回のW杯の日本代表の戦い方について審査したり評価を世に提示するべき人では無いですよ。ヒデ自身が自分のチームを分析して課題を挙げ、課題の解消に努め、実際にゲームの中で結果を求めるのは間違っていないと思いますが、しかし、それは事前であれ事後であれチーム内(或いは協会内)ですべき事です。TV朝日は中田英寿が何者としてW杯に立ったと扱っているのだ?モニターを用意して3試合分のデータとプレゼン映像を作って、ヒデに「この人間はこう動くべきだった」と説明させる。これがSPORTSのテレビ朝日として正しい情報番組と思っているなら、どっかおかしいんじゃないかと思うよ。どういう経緯でこうなったのか判りませんが、こういうTVプログラムを平気で承諾し、客論のように振舞っているヒデの映像には正直がっかりしました。話の中身は兎も角。ヒデにどういうつもりがあったのかも兎も角。当事者の出演するテレビプログラムとしてはあってはならない事と思いますが、如何でしょう?君がテレビで客観的に話す事ではない。「あんたレポート書いて川淵さんに一選手から見たカンファレンス用資料として渡せばよかったんじゃない?」と、あたしが近所のおねーちゃんならヒトコト言って頭はたいてやりたい位です。マスコミのインタビューの質に神経質になるヒデだから、今回の番組が何をやりやがっているのか位判ると思うのですが、判らなかったんならヒデもいい加減頭でっかち論ではなく、組織のあり方や責任というものについて学ぶべきだ。ヒデの話していた中身そのものについてや、ヒデの考え方についてはいつかUPする予定の「総括」にて。ヒデって社会に対して意外なくらい初(無知)だよ。もし君が何か起業したいのなら、一刻も早く外に出て色んなもんを観ておいて。このまんまじゃ君は騙されちゃうよ。簡単にまとめちゃうと、これがおいらの一番の感想です。(メンテに引っかかってしまいました為UPできませんでした。このテキストは7月15日付で作成しております)