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カテゴリ:書評
もともと財務や会計には興味がなく、ビジネススクールでも、ヒトと組織の問題を扱うOrganizational Behaviorが好きなはずだった。
ヒトに凝り固まっていた関心が広がったのは、ひとつにはビジネススクールで、ファイナンスやデータ解析の授業を受けたせいだろう。データ解析の教授の研究室に行ったとき、「君は統計嫌いじゃないでしょう?」と言われて、あっそう言えばそうかな?と思ったのが、最初のきっかけだった気がする。 もうひとつは、学校を辞めてから、経理と、楽天ショップというふたつの仕事を始めたことだろう。日々の仕事の中に、ファイナンスやアカウンティング、そしてマーケティングの要素が入ってきたのだ。学校でやったことを、俄然面白く思い出すようになってきた。上京の機会に、財務諸表をファイナンスの教授に見せに行ったりもした。 そんな感じで、会計への興味も深まってきたところで手に取ったこの本。 面白かった。たとえば、プロ野球に参入したソフトバンクや楽天は、さぞかし儲かっている会社だろうと皆思っているだろうけど、財務諸表を見ると大赤字だという事実。ではなぜこれらの会社は赤字なのか? なぜ大赤字なのに会社がもつのか? IT長者とみられる会社は実は儲かっていない。では、実際儲けているのはどんな会社なのか?(利益の額だと、意外と、NTT、JR、電力とかだったりするから面白い。利益率だと、また全然違う話になる) 財務諸表の読み方は、練習問題に取り組むようになっていて、楽しめた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年05月09日 20時59分12秒
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