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カテゴリ:書評
精神科医である著者が大学の教員になり、学生の就職を支援する立場になって気づいたことをまとめてある。
表題、そして導入部分で、今の若者が就職しないのは、就職するのがこわいからだ、精神医学的に言うとこれは「恐怖」にあたる、と喝破する。そして、「やりたいことをやらなければ、人生不幸!」という幻想の流布が、「やりたいことがわからない」「わからないのに就職するのはこわい」と、若者の足をすくませる結果になっていると主張する。「仕事で自己実現できる人なんてひと握り。仕事ばかりが人生じゃない。そんなに仕事に過大な期待をしないで、とりあえず働いてみればいいじゃん?」という、一見カジュアルだけど深みのあるメッセージに共感できた。 夢は夢として置いておいて、今はちょこちょこと事務仕事でリハビリしている僕の営みにも、それなりに意味があるということなんでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年07月27日 09時40分17秒
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