テーマ:最近観た映画。(39823)
カテゴリ:映画関連
もし一発の銃弾が私の脳に達するようなことがあれば、
その銃弾はすべてのクローゼットの扉を破壊するだろう。(By ハーヴェイ・ミルク) ちなみに「クローゼットから出る」=「カムアウトする」という意味です。 ――――― 以前、ローの友達と、ショーン・ペン主演の「MILK」という映画を観に行った時に、 映画の基になったドキュメンタリー「The Time of Harvey Milk」があると聞いて、 気になっていたんですが、先日やっと見付けて観ることができました♪ ハーヴェイ・ミルクは、同性愛者であることをカムアウトした上で、サンフランシスコ市政委員になり、 同性愛という性的指向によって教師を解雇できるとする条例案を破棄するために尽力しました。 隠すか自殺するかという選択肢しかなかった1970年代において、 カリフォルニアに来て生きるという選択肢を作ったわけです 彼は意志の強い活動家で、ひょうきんで明るく、非常に人望に厚い人だったのでしょう。 暗殺するという脅迫状を受け取ったため、彼は暗殺されたときに備えて メッセージ・テープを録音していて、その肉声が、すごく印象に残った。 たとえ自分が死んでも運動が終息しないように、という想いが伝わってきました。 彼は、当選から1年足らずで、実際に同僚議員ホワイトに射殺されてしまったわけですが、 その存在が、その後もゲイ・ムーヴメントに力を与えたということが理解できました。 キャンドル行進の映像は、光の大河みたいだった。 また、ホワイトの裁判が不公正(陪審員が同性愛に差別的で、刑が軽すぎ)であるとして、 抗議が起こり、暴動に発展していったところも取り上げてあった。 この部分は、映画の方ではエンドロールで軽く説明があった程度だったけど、 実際の映像は迫力があって驚いた。まさしく暴動。火をつけたり、窓ガラスを割ったり。 映画の方は、ミルクの最後の8年間を、私生活にも焦点を当てて描いていたのに対し、 ドキュメンタリーの方は、社会で何が起こったかを、 当時の映像と、当時を知る人のインタビューを交えて紹介している感じでした 人は誰しも何らかの意味でマイノリティに属しているもので、 私自身も、ある生来的マイノリティに属している。 それを負い目だと思ったことは一度もないし、むしろ個性の一部で良いと思っているわけですが、 制度的な又は事実上の差別があると、やはり強い反発を感じるわけです。 しかしながら、どうやったら現状を変えられるか?…これがなかなか一筋縄ではいかない。 でも、ミルクの存在を知ってエンパワーされた気がする。 2つの映画の希望と応援のメッセージは、同性愛者だけでなく、 すべての「マイノリティ」に対して向けられたものなんじゃないかと思います お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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