ゆく年くる年(2006~2007)
皆様、本年もいろいろとお世話になりました!日本では、すでに年が明けてしまったようですが、こちらは、まだ大晦日のお昼ごろです。ワシントンDCのモニュメントでもカウントダウンあるし、ボルティモアでも、各所でカウントダウンのイベントがあるらしいのですが、人ごみに行くのはあまり好きではないので、家で静かに親子3人で年を越します。アメリカって、NYでもそうだったけど、アメリカのカウントダウンのイベントって、その時だけはものすごく盛大に盛り上がるけれど、いざ年が明けてしまったら、なんか、すぐ現実に戻って、お正月休みなんてものはなく、1月2日からもう仕事やら学校も始まるので、味気ないんですよ、、、。日本のように、大晦日はレコード大賞と紅白を見て、それが終わったら、年越しそばをいただきながら、静かに響き渡る除夜の鐘を聴きながら神妙な気持ちで、108の煩悩を洗い流して、新年を迎えるっていう風情がなつかしいです。そして、元旦には神社に初詣、おせち料理にお雑煮に、お正月休み、、、、、。そういえば、今年は引っ越しもしたので、クリスマスカードか年賀状を日本のお友達に送ろうと、写真つきのカードはちゃんとコダックでつくったのに、結局、なんだかバタバタしていて、出しそびれ、大変不義理をしてしまいました。(==)もしかしたら、前の住所に年賀状やクリスマスカードを送ってくださった方もいらっしゃるかもしれず、なんか申し訳ないです、、、。(汗)1月6日に、近所の教会で、ボルティモア在住のプロ、アマ問わずの、音楽愛好家による演奏グループ「ボルティモア・カノン」の第2回目の定期コンサートでもある、ニューイヤーコンサートを予定していて、昨日も一日、メンバーがうちに集合してそのリハーサルでした。もう1週間もないので、ラストスパートかけなきゃ、、、、。(汗)そうそう、きのう、ボルティモア・シンフォニーの友人から、無料チケットをいただいて、「Salute to Vienna」というウイーンへの敬意を表してっていうような趣旨のニューイヤーコンサートにいってきました。大変楽しいコンサートでした。あんなに楽しいコンサートは初めてでした。ウィーンにゆかりのあるコンダクターを迎えて、アメリカ各地で同時にアメリカの現地のミュージシャンによって結成されたオケとかダンサー、シンガーによるニューイヤーコンサートが開催されるというもので、ボルティモアでは、殆どのオケのメンバーはボルティモア・シンフォニーのメンバーだったようですが、それ以外のメンバーも加わっていたりしました。曲目は、ヨハン・シュトラウスとかフランツ・レーアとかスッペとか、いわゆる典型的なウィンナワルツとかウィーンの香りのするプログラムばかりでしたが、オケの前に広くあけたスペースでソプラノのひととテノールのひとが歌ったり、ダンサーが出てきて踊ったり、とにかく、「見せる」粋な演出が各所にちりばめられていて、お客の心をつかむタイミングがうまい。「のだめ」のSオケじゃないけど、なんかものすごく活き活きしていて、最後はお客さんも巻き込んで、ステージとホール全体がものすごい一体感につつまれていました。大変楽しい演奏でした。あのコンダクターすごいです。あんなひとがいるんだな~。もうすっかりファンになりました。あのひとシュトレーゼマンかしら?(笑)いえいえ、あのコンダクターの名前はKlaus Arpというひとです。最後は客席にむかって指揮をして、手拍子やらスナップやらで聴衆もきちんと一瞬にしてパート分けされ、言葉の説明は全くなしで、あっというまにオケのなかに聴衆が一緒に参加してしまったというかんじ。あのコンダクターの才能っていうのか、あの人の心を瞬間にしてつかんでしまう魔力っていうのか、天才的だと思いました。それから、ソプラノのKatarzyna Dondalskaというひと、Franz Leharの"Lebe, du Himmel auf Erden" from Paganiniという曲でヴァイオリン演奏もやってのけ、しかも歌もものすごくうまい。ヴァイオリンも音量はヴァイオリニストとして活躍しているアーティストのように鳴らないけれど、やっぱりシンガーさんだけあって歌わせ方が巧い!もちろんテクニックもしっかりあって、フォームもきちんとしているし、音程もまったくはずれない。だからこそあんなに楽器をうたわせられるんだけど、、、。あんな人もいるんだな~とただただ感心させられました。テノールのOtoniel Gonzagaっていうひとも、フィリピン生まれで地味な顔立ちなのだけれど、歌いだしたら釘付けになるくらいの美声。それこそ、パバロッティ級の歌唱力と声質で、素晴らしかったです。ダンサーたちのボールルームダンスやバレエもとても美しく、オケとコンダクターとのコミュニケーションも抜群で笑いをとっていたし、素晴らしい演技でした。さて、今日は年越しそばをたべて、明日はお雑煮で新年を祝うけれど、2日からは普通の生活に戻るので、おせちはつくりません。(ていうか、おせちの食材も手に入りにくいしね、、、。)みなさま、2007年もどうぞよろしくお願いいたします!謹賀新年 HAPPY NEW YEAR !!