カテゴリ:読書
年を取ったな、と思う瞬間。 私が宮部みゆきを知ったのは19歳か20歳の時。 講義で当時話題だった自己破産の話が出てきて 宮部みゆきの『火車』はよくできている、とある講師が話したんですね。 それまで、私は現代日本のミステリーを読むことが少なくて 彼女の名前を知らなかったのですが 手に取ってみたんです。面白かったですね。 それから、初期作品からざーっと読み漁りました。 20年くらいまで出たら買いの作家さんでした。 日本で一番、面白い作家―。 そういわれていました。 ドラマ化、映画化、たくさんされて、 もう、大御所扱い? 最近、私の周囲では あまり彼女の作品を読んでいる人とか いないんですよね。 で、好きじゃない、という人も結構いて、 訊いてみると メジャーな作品を読んでいない、なんてことも。。。 いや、宮部みゆき語るなら 『火車』とか初期の作品とか 押さえてからにしてほしいですね。 ミステリー作家は最初の何年かがピーク、と 古くから言われていて アガサ・クリスティーなど一部の例外を除くと この法則は当てはまります。 私は宮部みゆきの初期作品なら 上の作品、よく思い出しますね。 彼女の語り口の巧みさや 生きとし生けるものに対するやさしい視点が 顕著に表れています。 これをやってあざとくならない、稀有な作家さんです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.01.04 21:36:15
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