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2006.09.01
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カテゴリ:うつくしいもの


 窯のまわりにも沢山咲いているつゆくさですから、昨日はこんなふうにも試してみました。以前椿を活けてみた時もどうにも手に負えないでずいぶん暴れたものになりましたが、つゆくさにしてもやっぱりおんなじことで一輪だけを差すのと違ってなかなか様になりませんね。相変わらずただ集めて入れただけ。。。

 今日の花器は朝鮮時代の白磁の壺です。トンボか花かなんだか判らないような紋様がくすんだ呉洲で描かれています。おそらくはどこか地方の民窯で作られた朝鮮王朝末期のものですが、なかなか柔らかい風合いでしかも涼しげな白い肌が魅力的です。やきものに興味を持った最初のころ、まだ学生時分のことですが李朝もの(日本では慣例的に李氏朝鮮を略してしばしば李朝と呼んでいます。学術的な場では朝鮮時代と呼ぶことも多くなってきましたが、まだまだ観賞界では伝統的な李朝という呼称が一般的なのです。)を扱う専門店でえいやと買ったものです。今から思えば実際はそう高いものではないとはいえ骨董など買い慣れない学生にとってはちょっとした思い切った買い物でした。しかし何年経っても大好きでこうして楽しんでいるのだからこれはきっとよい決断だったのでしょう。
 李朝ものも今では日々小さな膳を使って暮らしていますし、またいくつかの碗や皿なども普段使いにしてもいますが、その頃は李朝など民藝館や道具屋さんや図録の中で眺めるばかりのもので、実際に身近に置いて楽しむというような存在ではありませんでした。先にも述べたようにこれは小品でもあり時代も末期の下手なもので、そういう図録になるような名品ではもちろんありませんがそれでもとうとうあこがれの李朝を手に入れて大変感激したのを懐かしく思い出します。





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Last updated  2006.09.02 00:04:42
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