カテゴリ:やきもの仕事
ここ数年取り組んでいる白い器です。 白という色もじつはなかなか多様なもので、やきものの白にもまた素材や焼き方によっていろいろなニュアンスのものがあります。 自分が手がけた白にも白磁の白、粉引の白、白い土に透明の釉薬を掛けた白や籾殻の灰を用いた白などいくつかがありますがこの「白い器」の白はオランダのデルフトの白を見て以来こういう調子の白を求めていたものです。一昔前の洗面台の白やイタリアのマジョリカのような白、それに朝鮮時代中期の金沙里窯の白や中国の宋時代の定窯の白、そして江戸末期の丹波の窯の白も技術的な背景はともかくその白のニュアンスは同じような仲間の気がします。 ホットミルクのような柔らかく暖かい感じの白い釉薬を完成させてシンプルな姿の器を作りたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.08 12:14:28
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