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2007.09.09
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カテゴリ:うつくしいもの
 東京に松下電工 汐留ミュージアムという美術館があるそうで、ここで9月1日より11月25日まで「バーナードリーチ ー生活をつくる眼と手ー」という表題の展覧会が開催されています。非常に興味深く見てみたい気持ちはあるがやはり自分には経済的距離が遠すぎてたぶん見ることは出来ない気がするのです。小さな国のこととはいえやはり誰にとってもなかなか遠くに行くのは困難な場合が少なくないのは残念ながらほんとうです。しかし実見するには比ぶべくもありませんが書籍やテレビやインターネットなどでその一端にでも触れることが出来るのは真に求める者にとっては大変うれしいことです。
 この展覧会のちょっとした紹介が今朝の日曜美術館のアートシーンで放映されました。今夜再放送があるので取り急ぎ紹介しておきます。
 ここで極く短い時間ながら展覧会の内容やまたリーチさん自身の姿が放映されたのはなかなか貴重で見逃しがたいことでした。1887年生れのリーチさんはすでに今年で生誕120年にもなるのですが大変長生きされたため晩年のこのような貴重な映像が残されたのはありがたいことです。リーチに限らずNHKにはこのような貴重な映像がたくさん保存されているはずで、権利関係などいろいろ難しい問題はあるのでしょうがこのようなものを広く世界中に共有出来る日が来るのを願っています。
 
 リーチさんについては制作の仕事の上でもまたその思想の気高さの面でも大変な高峰であり簡単に書くことは出来ませんから、ただ大正期の白樺派やその後の民藝運動の中で果たされた役割の大きさとそれぞれの同人との相互に与えあった影響の大きさについてのみ指摘するにとどめます。大変暖かみのある誠実な器を残されましたがスリップウェアの認知と評価にも大変大きな役割を果たされると共に、またスリップウェアから受け取ったものを自身の制作に大きな柱とされた作家です。また自分にとってもリーチさんの鹿や鳥や兎、それにいかにも西洋的な主題の生命の樹やグリフォンやマーメイドの絵付けの暖かみと生命感にあふれた初期の仕事がスリップウェアへの関心の手引きとなった大恩人なのです。



・NHK 教育テレビ 20:45~  日曜美術館 アートシーン   
 工芸ややきものに興味のある方は展覧会を御覧になれれば一番いいのですがせめてこの放送をお見逃しなきよう。

The Leach Pottery / リーチ陶房にもリンクを付けておきましょう。日本語のページも準備されています。








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Last updated  2007.09.09 16:56:42
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