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キイロマンの地球観撮日記

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2023年05月08日
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カテゴリ:観劇
明治座で歌舞伎を久しぶりに鑑賞

「絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)



「冷酷な二人の悪人を主人公に据えて悪の魅力を存分に描く、四世鶴屋南北ならではの仇討狂言の傑作」

と紹介されていたけど、悪役が主人公の舞台でした
演ずるのは片岡孝太郎で、二人の悪役を一人が演じます
一人で悪の限りをつくすわけだ 笑
話の内容はだいたいな理解で適当に見流していたのですけど
悪役が これぞ悪党! と言わんばかりに見得を切る場面では、観客からはたびたび拍手が湧いた
ちょっとコミカルな要素も入るので、リアルな悪役とは違いますよ

昔の映画「時計じかけのオレンジ」の悪役主人公も、よりきつめのキャラではあったが
コミカルな要素があるにはあったな 
昔、リバイバル放映を映画館でしていたのだけど
悪事を働く場面では、観客席から笑い声がけっこう漏れ聞こえた
そんなことを連想しながら見ていました

今回の歌舞伎の悪役は、最後には仇討ちに殺られてしまう
バタッと頭をこちらに向けて大の字に倒れて終幕
しかし、しばらくすると悪役はムクっと起き上がり
くるりとこちらに向きなおして端坐し、頭を垂れ、観客に行儀のよい挨拶をしはじめる
この転調ぶりが妙に可笑しくて
さっきまで悪の限りを尽くしていたのに、急にかしこまるものだから

それにしても悪人ばかりが出てくる歌舞伎だったな
正直者は馬鹿を見るばかりで、どうしたものやら、と思っていたけど
最後はやはりまっとうな終わり方で
観客さんもそれなりに満足ではなかったのかな
けどこの歌舞伎狂言は悪の魅力を主題にされたもの
悪の魅力 悪の美学 とはなんでしょうね


街で咲いていた紫の花をいくつか



















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最終更新日  2023年05月08日 01時07分59秒
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