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紅型展を見た後は、帝劇へ移動し『ルドルフ ザ・ラスト・キス』を観劇しました。
この演目は特に見る予定ではなかったのですが、チケットが半額近くになる上に、ファン感謝デーで終演後にトークショーも付くということで、じゃあ行ってみようかとチケットをとりました。 三連休最終日でトークショー(井上芳雄、和音美桜、吉沢梨絵)付ということもあるのか、1階の座席はほぼ埋まっていました。
<主なキャスト> オーストリア皇太子ルドルフ 井上芳雄
<あらすじ> 19世紀のオーストリア。
主役のルドルフとマリー、歌がとても安定していて素晴らしかったです。 井上さんは、生で拝見するのは『三銃士』に続いて2度目ですが、ダルタニャンの時よりもずっと魅力的でした。 ダルタニャンの時には若々しく明るい歌声、でも奥行が足りないというか声の太さが物足りない。と思っていましたが、今回は声に厚みもあり、恋する若者像だけでなく、ルドルフの苦悩が良く出ていました。 どんどん成長してる~という時期なのでしょう。
和音さんは初めて拝見しました。 宝塚時代はヒロインの代役やソロを演じていたというだけあって、癖のない歌い方で高音も無理に押し上げるような所もなく無邪気で一途なマリーを好演していまいた。 宝塚の娘役さんは、ずっと普通の女性の音域よりも高いキーで歌ってきているので、高音がとても安定していて◎ですね
ステファニー吉沢さんの舞台を拝見するのは、四季『マンマ・ミーア』のソフィ以来です。 ルドルフとマリーの情事を目撃し、ルドルフに詰め寄る場面で歌うナンバーが一番の見せ場だと思うのですが、残念ながらちょっと・・・という感じでした。 演出なのかもしれませんが、歌い方がマンマのソフィならあの歌い方で良いと思うのですが、この歌ではもっと違う歌い方があるだろうに。と思ってしまいました。 劇全体としてもこのナンバーだけ浮いているように感じました。 それから歩き方が、ちょっと気になりました。子供っぽいというのか、高貴な人が滑らかに歩く感じではなかったです。
ラリッシュの一路さん。すっかり女役が板について(ってあれだけエリザベートやってましたものね)、歌声も立ち姿も印象的でした。 この頃は女性でも大きい人が結構いるのですが、今回の女性陣は一路さんを除くと主要キャストが小柄な人ばかり。 スラリとした一路さんは目立ちました
首相の坂本さん。 一幕目はさすがシンバと思いましたが、何故か二幕目に入るとイマイチ。 どうしたシンバ になってしまいました。 そして毎度思うのが、もう少し背があれば・・・体操やってらしたそうなので、仕方ないか。
ベテラン村井國夫さん。 この方のジャベール好きだったので、今回もと思っていましたが、思っていたほどではなかったです。 67歳ということを考えると・・・もうお歳なのかな。 余談ですが、長女が申すには「エリザベートのフランツ・ヨーゼフの方が良い。あっちの方がずっとハンサム」だそうです。 そりゃぁ、、、比べちゃ可哀相よ。 娘が言っているのは、岡田浩暉さんの事で、お歳があまりにも違いすぎますわ(苦笑)
全体的には井上さん、和音さん、一路さんの以外は期待外れ。 アンサンブルは始まって直ぐの貴族達の歌で、高音になった途端に声量不足(特に女性) いきなりだったので、私は思い切りトーンダウンでした また、話そのものが明るい話ではないので、のめり込めない。 一幕は何度か舟をこいでしまいました 演出では、スケートのシーン(実際にはローラーブレード)に注目です。 滑りながら歌っているにもかかわらず、演技も歌もブレない主役二人、相当練習したのだろうな~と感心しました。 これについては終演後のトークショーでも触れていましたが、居残りや早朝練習があったそうで、今でも毎回無事に出来るか冷や汗ものなのだそうです。 でも全然そんな風に見えないんですよ。 笑顔で楽しそうに滑って歌っているのです。プロだわプロ~ そして、これもトークショーでの事ですが、今回歌唱指導はあまりなく、演技指導の方が多かったようです。 その為か歌のシーンでも、歌を歌っているというよりもお芝居をしている流れで歌っている感じなのだそうです。 普通なら、歌のシーンは歌を歌うぞ~となり、それこそサビや盛り上がる部分では、しっかりと足を踏ん張ってここぞとばかりに歌いたいものなのに、抱き上げて歌わされたり、スケートしながらだったり、普通じゃ考えられない演出なのだそうです。 そういう意味では、とても面白い舞台です。
が、もう一度見に行きますか?と言われたら・・・・うーん。 ラストがラストだし(私は終わり良ければ全て良し。ハッピーエンド好き)、脇のキャストがよほどお気に入りの人にならない限り、一度で十分です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.07.18 01:58:34
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