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まりことリンリン~♪

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2014.11.06
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東急シアターオーブで公演中の「SINGIN' IN THE RAIN〜雨に唄えば〜」を観てきました。

141106雨に唄えば2.jpg


主演はアダム・クーパー様
言わずと知れた、元英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル、
マシュー・ボーンの「白鳥の湖」初演時のザ・スワン&ザ・ストレンジャー、
映画「リトル・ダンサー」のラストシーン、主役の子が大人になって舞台に飛び出していく役。
等々で良く知られているクーパー様。
子どもの頃から演劇関係の学校で学んでいた彼は、バレエのみならず、タップもお歌もこなしてしまうスーパーマンです。
もちろん、私も彼がお目当て。

さて、「雨に唄えば」と言えば、有名なミュージカル映画ですが(公開は50年以上前ですね)、
お恥ずかしいことに私、通して見たことがございません。
・・・ミュージカル好きなんて言えやしないわ
が、せっかくですので、新鮮に楽しみたいと思い、ストーリーは調べずに行きました。

サイレント映画が全盛期だった頃のハリウッド。
人気映画スターのドン・ロックウッドと大女優のリナ・ラモントは世間では恋人と思われているが、実際はリナがドンを追い回しているだけ。
しかもリナは美しいだけが取り柄の、大根役者で、ドンは逃げ回っている。
あるパーティーへの道すがら、キャシーという若い女優と出会う。
ドンは直ぐにキャシーに魅かれ、キャシーも最初こそ頑なだったがドンに恋する。
映画界にトーキーが進出、人々の関心はトーキー映画に向けられるようになる。
ドン達の映画も、サイレント映画からトーキーへ変更することになったが、
何といっても、リナの演技では使い物にならない。
そこで、ドンと音楽担当のドンの親友コズモは一計を講じる。
リナに内緒で、リナの吹き替えをキャシーにやらせることにし、
そしてこれを機に、キャシーを大々的に売り出すことにしたのだ。
しかし、キャシーに対して並々ならぬ敵対心を持つリナにバレてしまい、
キャシーの存在は伏せざるを得なくなってしまった。
その上リナは、向こう5年間、キャシーを彼女の吹き替えのみ担当させると言い出す。
映画完成試写会は大成功、リナが観客に向かってスピーチを始めると、
観客から声が違う、歌を歌えと声が飛ぶ。
これ幸いと、社長とドン達は舞台のカーテンの後ろでキャシーに歌わせ、
リナには舞台で口パクをさせる。
そして歌の最中に、カーテンを開け、キャシーが吹き替えをしていたことを観客にバラす。
リナは逃げ出し、キャシーは観客の喝采を浴び、ドンとキャシーはハッピーエンド。

歌、ダンスはもちろん、ユーモアあり、熱~いKissシーンたっぷりありの、楽しい舞台でした。
「前方の席は演出上、水に濡れる」とありましたが、どの程度?と思っていました。
いやーっ、半端なかった。
土砂降りの雨シーン、クーパー様がこれでもかって、タップを踏み、客席に水を蹴り上げる。
会場スタッフが、4~5列目くらいまででしょうか、ビニールシートを配っていました。
レインコートを持参されている方もいました。

ドン・ロックウッド:アダム・クーパー
もう40歳過ぎたクーパー様ですが、変わらずキレが良い動き。
でも、ちょっと・・・お太りになりましたかね。
それでもカッコいいのですけどね。
以前、クーパー主演の他のミュージカルを観た際にも思いましたが、
バレエダンサーとして活躍していた長い期間があったにもかかわらず、伸びやかな歌声。
それも無理なく、楽しんで歌ってるという感じがいいんです。
バレエ団所属時代も毎日歌のお稽古してたんじゃないですか?(そんなわけないか)
まあ、ミュージカルスターになってからももう随分になりますが。
一幕ラストの土砂降りの雨シーン、本当に物凄い雨なんです。
確かにこのシーンはとっても有名で、映画でも雨がすごいけれど、舞台は水浸し。
ターンする時に、滑っちゃわないのかしらって心配になりました。
でも、踊っている本人はそんなの全く気にしていないというか、むしろ楽しんでいる。
観客にも、「そーれっ、一緒に濡れちゃえ!」て感じで足を目いっぱい振り上げる。
いやー、濡れたくはないけれど、ちょっと掛けられてみたかった。

まさしく、下矢印こんな感じにびしゃびしゃでした。

141106雨に唄えば.jpg


キャシー・セルドン:エイミー・エレン・リチャードソン
細くて背が高くて、アダム・クーパーとの並びも良い感じです。
舞台歴もいろいろあるようで、「レ・ミゼラブル」ではコゼットも演じているそう。
澄んだ声が魅力的でした。

コズモ・ブラウン:ステファン・アネッリ
この方、芸達者な方です。
ものすごくいい味出しています。
二枚目なドン役よりも、三枚目なコズモ役の方が、難しそう。
キャストプロフィールを見ると、舞台中心の役者さんのようですので、
ライブで観客の気持ちをつかむのが上手なのかな。
ついつい、目がそちらへ行ってしまう。
ただ、途中マイクの調子が悪かったのか、1・2度声が入らない所がありました。

リナ・ラモント:オリヴィア・ファインズ
素っ頓狂な声の、超天然お馬鹿キャラを好演。
あのとんでもない声でずっとしゃべっていて、喉がどうにかなっちゃうんじゃないかしら。
と心配になるくらいですが、プロですね~すごい。
彼女の本来の声、聴いてみたい。どんな声の持ち主なんだろう。
普通の芝居でも観てみたいと思わされました。
そして何より、おみ足がとっても綺麗な方です!
余談ですが、宝塚宙組公演では、リナ役はみっちゃん(北翔海莉)だったのですね。
みっちゃんだったら、この役もめっちゃ楽しんで自分の物にしてそう!
いや、コズモ役も行けるんじゃないかな。

これまた余談ですが、今日の公演、客席はシルバーAge層の方がとっても多いように思いました。
平日の昼間公演ですから、確かに若い人は仕事を休まなくては行けないのですが、
それにしても、随分多いなーと思いました。
こういう海外物は若い人に人気があるのかな、と思っていた私の認識は違っていたみたいです。






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最終更新日  2014.11.06 23:38:47
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