|
カテゴリ:宝塚・観劇・鑑賞etc.
月組『PUCK』を最後に、しばしお楽しみ我慢の日々を経て、約3か月ぶりの観劇。
今年の観劇始めでもあります。 雪組 『ルパン三世 ―王妃の首飾りを追え!―』 『ファンシー・ガイ!』 楽しみにしてました~ トップコンビ早霧せいな、咲妃みゆのお披露目本公演。 といっても、東京公演ともなると、すっかり馴染んだ感があり、 どのジェンヌさんも楽しんでま~す!という感じでした。 物語はタイムワープもの。 ルパン達が美術館からマリー・アントワネットの首飾りを盗もうと手を触れると、 ルパン達と銭形警部が革命前夜のフランスへタイムスリップ。 アントワネットを始め歴史上のベルばら面々や、いかさま錬金術師カリオストロ達と出会い、 ちょっとホットで、かなりドタバタをやらかして、現代へ戻ってくる。 で、観ていて突っ込みたくなったこと。 アントワネット一家が幸せな一生を送る、という筋書きは既に聞いていたので、 おいおい、歴史をかえちゃいかんよーと思っていましたの。 次元も劇中で「歴史を変えちゃいけない」っていってたしねえ。 で、アントワネット処刑場面で、まあそういうことだわよね、と思ったのですが、 そこで、あれ? 処刑台の仕掛けをルイ16世が作ったって言ってましたけど、 ルイはアントワネット処刑同年の1月、つまり彼女より先に処刑されたはず。 まあ、アントワネットの時と同じ仕掛けで逃げたのかもしれないけれど、 と言うことは、革命派って2度も同じ手に引っかかった、お間抜けさんってこと。 思わず一人で、ぷふふっっって笑ってしまいました。 ルパン三世:早霧せいな 出てきた瞬間、ああっルパン!! 勿論、ちぎちゃんの美貌はルパンのお猿さん顔とは似ても似つかないのですが、 黒のスリムパンツに赤いジャケット。 おとぼけた喋り方、動き、表情。 ルパン以外の何者でもないわ。 お披露目公演ということを考えれば、本当はもっとカッコ良い役かの方が良かったんじゃ、 と思わずにはいられないけれど、新しい客層を掴み、新しい雪組のスタートにする。 という点で言えば、とても良かったと思います。 でも次はキリリとカッコいいちぎちゃんが見たいよー 和物の次はスーツ物にしてくださいねー! マリー・アントワネット:咲妃みゆ 可愛らしいアントワネットでした。 ベルばらでいうなら3・4巻あたりのアントワネットと言う感じ。 対して、歌声はキンキンした子供っぽい声ではなく、温かみがある声。 そのギャップが私は結構好きだったりします。 みゆちゃんはキラキラ、ふわふわ、豪華な衣装がとてもよく似合いますね。 小柄で際立った美人というわけではないけれど、以前にも書いたかと思いますが、 キャンディー(キャンディー・キャンディーじゃなく、飴のほうね)みたい。 逆に、地味な衣装の時はとことん地味になってしまう印象。 次作がちょっと心配です。 あ、そういえば、キャトルでみゆちゃんの写真を大人買いしている子(小学生かな)がいました。 以前は、年配ご夫婦がみゆちゃんの写真をたくさん買っていました。 みゆちゃんタイプはシニア、お子ちゃま受けも良いようです。 銭形警部:夢乃聖夏 これが退団公演なんですよね・・・ 雪組のともみんしか知らないので、別格スターというイメージが強いのですが、 星組時代は新公主演経験もあるスターさんなのですよね。 銭形と言えば、ルパンのライバルですが、実際にはあまり出演シーンもさほど多くなく、 夢乃さんには何か他の役をやってほしかった。 銭形が歌う「俺が主役に~」みたいな歌詞、あれはいろいろ思わせるところありで、切なかった。 と言っても、ルパン、カリオストロ以外の目立つ役がないし、いたしかたないのかな。 同じドタバタでも、前田の時のように、主役ともかなり絡むような役だったらなあと思いました。 とはいえ、あの長い足を活かしたコミカルな動きは、身体的要素からいくと夢乃さんにぴったり。 足が長くないと、コミカルであっても様にならないですもの。 下手したら、失笑になりかねないところを、すご~いっ!と思わせるところ、さすがです。 カリオストロ伯爵:望海風斗 だいもんさん、いらっしゃ~い!(新婚さんいらっしゃ~いじゃないっての)じゃかなった、 ようこそ雪組へ、ですね。 『オーシャンズ11』のベネディクト以降、ぐんぐん人気が上がっているようで、 新しい雪組に、更に新たな勢いを加えてくれているようです。 カリオストロ、似非錬金術師。 他のキャストにいいように弄られているようですが、今日はちぎちゃんとのアドリブで 「はじめてちゃんと返してもらえた」みたいなことをちぎちゃんが言ってました。 頑張れ、だいもんさん!! 随分難しそうな歌も歌っていましたが、緩急つけた歌唱、さすが安定感があります。 個人的に残念なのは、カリオストロがもっと悪人悪人していたら良かったのにってこと。 ちぎちゃんに弄られておたおたしているところは、それはそれで楽しいけれど、 花組に馴染みがなかった私の、だいもんさん初見は幸いなことにオーシャンズ11。 そう、だいもんさんの転機になったといわれるベネディクトでした。 私も例にもれず、花組で一番気になるジェンヌさんになりました。 ルキーニも演じ、過激表紙、スタカレと、スター路線に乗ったと思われる彼女、 いろいろな訳で結果を出していかなければならないのでしょうが、やっぱり悪役みたいよー 『アルカポネ』はどっぷり悪役なのでしょうか? ポスターといい、期待しちゃうな~ 石川五エ門:彩凪翔 五右衛門と言えば、非常に無口な印象。 ということで、翔くんもあまり台詞が多くないわけで、勿体ないといえば勿体ない。 せっかくイケメンなんだから、もう少し台詞増やしてあげて~ しかも、みんな踵がある靴の中、袴姿の翔君の足元は勿論、ぺったんこな草履。 次元のさきちゃんとはもともと少し身長差があるところに、更にさきちゃんは帽子も被り、 ちょっと割をくっちゃった印象でした。 でもこれは、翔くんのせいじゃないですね。 次元大介:彩風咲奈 「塚ルパンの次元がかっこいい」と、本公演におけるさきちゃんの評判がすこぶる良いですね。 メインキャストで一番背が高いうえに、今回は周りがほとんどコスチュームもの。 いわゆるスーツを着ているのは、さきちゃんの他には冒頭とラストの美術館員くらい。 銭形はトレンチコートを着ているので、実際の足の長さほど、足長が強調されてない。 次元も台詞はさほど多くないけれど、いやがおうにも目立つのですよ。 これまた少ない動きの中で帽子に手をあてたりすると、これまた目立つ。 イメージ画像が出た当初は、これはありか?いかがなものか?との声もありましたが、 実はとってもおいしい役だったようです。 スター街道まっしぐらなさきちゃんに、次元を与えた小柳先生、あなたの目は素晴らしい! 他に、ジャンヌ(透水さらさ)、ロアン枢機卿(蓮城まこと)、女優(舞咲りん)が とってもよいお芝居をしていました。 忘れてならないジャンヌの愛人レトー:月城かなと かなとくん、かわいい、かわいい、かわいい・・・ そう、今回はかっこいいというより、かわいい年下の愛人という感じでした。 それはそれで、さらさちゃんと息があっていて良かったのだけれど、 私としては、やっぱり男臭い感じの方が合っていると思うし、その方が好きなので、 今回の役はちょっと残念。 でも、レトーはパンフレットのメインキャストに載ってるんですね。 若手に割り振れる主要な約がそれしかなかったってことなのかな。うんうん。 長くなってしまったのでショーについては簡単に。 冒頭の衣装は、ご覧になった方の感想もそうだし、写真で見ていて私も思っていたけれど、 やっぱり実物を見ても、あまり素敵な衣装とは言えないですねぇ。 ペラペラな感じがします。 トップコンビで印象に残っているのは、デュエットダンス。 若草色、淡いーミントグリーン、うぐいす餅色ともいう? とにかく薄いグリーンの衣装。 みゆちゃんのドレスが後ろは長いけれど正面からみるとミニで可愛い。 あー、雪組カラーなのね~と思ってみていました。 終演後のインタビューで(阪急交通貸切公演)、ちぎちゃんは「新米なので若葉マーク色」て言ってました。 あっ、そっちかっっ 歌については、だいもん頼みってくらいだいもんさん歌ってましたが、ちぎちゃんも良かった。 強弱緩急つけるのはだいもんさんお得意だけど、ちぎちゃんは威勢よく力いっぱい!って感じ。 たくさんのジェンヌさんが歌うんだから、みんな同じように歌う必要ないし。 以前、トップスターにいろいろなタイプが居ていいと思う、と書きましたが、それと同じ。 みんな同じ印象の歌い方だったら、つまらないじゃないですか。 その中で、際立って上手な人がいたら、それはとっても嬉しいですけど。 若手では、さきちゃんが以外(失礼!)にも良かったです。 これまで、手足の長い見栄えの良い人、歌はあまりお得意ではない人という認識でしたが、 今回のショーは歌も安定していました。 で、かなとくんですよかなとくん。 前回も、星乃あんりちゃんと永久輝せあくんと3人で歌いながら銀橋渡ってましたが、 今回はさきちゃんや翔くん達と同じ場面でソロがあったりと、せあくん共々大躍進。 エルビスの鋲打ち革ジャン(実際には違うのかな?)、リーゼント、普段とはまるで雰囲気違ってこれもカッコ良かった~ 客席降りでタッチしてもらえた方が羨ましい~ もう一回観に行くので、次も楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.03.02 20:51:59
コメント(0) | コメントを書く
[宝塚・観劇・鑑賞etc.] カテゴリの最新記事
|