|
カテゴリ:宝塚・観劇・鑑賞etc.
日本青年館で公演中の『THE LAST PARTY』を観てきました。
月組に組替えして3番手として活躍されているかなとくん。 初東上主演公演おめでとうございます この作品は宙組で2004年に初演、続けて月組、そして2006年に再演されて依頼の上演とのこと。 当時はすっかり宝塚から離れていたので、いずれも観ておりません。 「華麗なるギャッツビー」の作者、フィッツジェラルドのラストを描く劇中劇。 初演を観た友人の話では、良い作品だけれど暗いのよーーー そうなのかー ハッピーな話が好きなんだけどなー なんて思っておりましたが、贔屓目なしにとても素晴らしい作品でした スコット・フィッツジェラルドを演じるかなとくん。 ずっと舞台に出ずっぱりとNOW ONで言われたとおり。 眼が離せなかった。 彼のラスト数時間から心臓発作で亡くなるシーンから始まり、 文壇デビューするところから半生を辿る芝居。 希望と野心に満ち、ゼルダと結婚した若々しい活き活きとしたスコット 長編を書いて一流の作家でありたい、しかし湯水のように出ていくお金。 仕方なく二流の短編を書くことに追われる毎日。 すれ違うゼルダとの生活、ゼルダの裏切り。 ヘミングウェイへの嫉妬と自虐。 そんな悲喜や苦悩を見事に演じ分けて、本当に素晴らしかった ああ、自分の語彙の乏しさが恨めしい・・・上手く表現できない フィッジェラルドにでもヘミングウェイにでもなりたい。 ゼルダの海ちゃん(海乃美月) 華やかで奔放で、それでいて傷つきやすい繊細な女性。 以前から芝居上手だと思っていたけれど、若干地味な印象だった海ちゃんでしたが、 そんなこと思っていてごめんなさい。 海ちゃんのゼルダは精神が破綻した後も美しく、だからこそことさら哀切を感じました。 シーラの憧花組長さん 出番は少ないけれど今回もイイ女的な役で、組長さんというより別格路線さんみたい。 でも今回のこの17人の組子の中でシーラに誰がピッタリ? 晩年のスコットのよき理解者であり拠り所となる女性を誰が演じられる? と言われれば、組長さんしか思い浮かばない。 シーラはスコットより年下だけれど違和感全くなし。 それにしてもウエストなんて折れちゃいそうに細くって。 あの細さ、娘役さん達は見習うべきです!! ヘミングウェイはありちゃん(暁千星) 可愛らしい顔立ちもあって子どもっぽいイメージのありちゃんでしたが、 その才能とリアリズムを武器としてスコットを追い詰める。 浅黒いメイクのせいも相まって圧のある精神的にも力強い男性でした。 BADDYの王子から一気に大人になっていました その他のキャストも皆さんとても良かった。 スコットの娘役を演じた菜々野ありちゃん(まだ研3?)。 これまで全く知らなかったけれど、無邪気で素直で可愛くて、ラストは彼女の台詞で涙が出ました。 基本的に暗い作品は好きではないのですが、これは是非リピートしたい作品です。 私が観に行った日は、初演のスコットを演じた大和悠河さんと マックス役の美郷さんが観劇されていました。 終演後のご挨拶でかなとくんがご紹介されて、結構近くの席だったのでびっくりいたしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.06.16 21:28:17
コメント(0) | コメントを書く
[宝塚・観劇・鑑賞etc.] カテゴリの最新記事
|