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カテゴリ:宝塚・観劇・鑑賞etc.
バウホール公演中の『アンナ・カレーニナ』を観てきました。
弾丸日帰りでめっちゃ疲れたけれど。 原作は遥か昔に読んだので、細かいところはあまり良く覚えていない。 というよりは大雑把にしか覚えていないと言った方が正しいな、うん。 初演、星組再演はCSでつまみ食い程度にしか見ていなかったので ナウオンでテーマ曲が変わったと言われてたので、 ラストがどうなのか良くわからないけれど、 少なくとも良い悪い関係なく、私が思っていた『アンナ・カレーニナ』ではありませんでした。 とは言うものの、演者が素晴らしい舞台でした。 ちょっとこの人…と思う人が全くいなかった。 美弥さんのヴィロンスキーは 最初は自分の魅力を知り尽くした自信たっぷりの強引さ。 アンナへのの執着、喜び、悲嘆、意固地なまでの一途さがありました。 そしてなんとも艶っぽい 彼にあんなに迫られたら、いけないこととわかっていても逃げられないですねえ。 原作終盤では、アンナにちょっと疲れて後悔しているところがありますが 宝塚版はあくまでアンナ一筋で、アンナに誠実な男性でした。 海ちゃんのアンナは出てきた瞬間、ハッとするほど美しかった 正直、海ちゃんがあんなに美しいとは思っていませんでした。 凛として、誰より小顔。 髪をアップにしている方が似合いますね。 貞淑な妻から女へと変わっていく様は恐ろしいくらい。 夫への申し訳なさなど、あっという間に消え去り あっさり何もかも捨てて男へ走る、女が嫌う女。 全く共感できないヒロインだけれど、それでも美しさは認めざるをえない。 正に美貌のアンナでした。 彼女のラストは絶望ではなく、ヴィロンスキーへの愛の昇華なのでしょう。 しかし、二人ともあまりにも大人げないなあ。 周囲のことはまったく顧みず。 二人とも子供が出来たことへの戸惑いが無さすぎ。 ヴィロンスキーはともかくも、アンナはおいおい、人妻なのにそれで良いの? って突っ込みたくなります カレーニンのかなとくん。 一番原作のイメージと異なるキャラです。 カレーニンって、頑固というか畏まったことが好きな、ただ偉そうなおじさん。 そんなイメージで読んだ記憶があります。 それがあんなにイケメンで、しかも愛情深い夫に変化していくなんて。 最初からアンナへの愛を自覚していてら、 たとえヴィロンスキーが現れても、この夫婦のあり方は違ったものになっていたはず。 競馬場でのアンナを見て歌うシーンは切ない… 衝撃を隠しきれない、あの綺麗なお顔はなんとも魅力的でした。 自分にこんな感情があったなんてと戸惑い、気持ちをもて余し。 最後は全てを受け止めた懐なの深さ。 原作とは全く違う凄く出来た暖かい人でした。 コスチャの瑠音くん 意固地になっていた原作とは違い、どこまでも好い人でした。 純粋な好青年を好演していました。 キティのきよら羽龍ちやん とても研1とは思えない堂々としたものでした。 まだ若くて、ぽちゃぽちゃと子どもっぽいっお顔とは裏腹に しっかりと、そして聞きやすい歌声と台詞。 先が楽しみな娘役さんです あっという間に新公ヒロインしそうだなぁ、 次の大劇場公演でも良い出来でした。 セルプホフスコイのうーちゃんこと英かおと ラスパ同様、抜群のスタイルで着こなす軍服姿が麗しく 主役の親友役ということで美弥さんとガッツリ組んだ芝居で役得です 芝居そのものも自然で良かった。 若干声の通りが悪い気がするので、もう少し良くなると良いなあ。 そしてもう一人。 カレーニン夫妻の息子役、蘭世くん ちょっと目立ちすぎではないですか? 息子だけでなく冒頭の執事、フィナーレの道化師は他とは区別されてるし。 確かに歌はお上手ですが、このまま路線に乗って行くのでしょうか? それとも・・・お顔は娘役向きだし、転向への布石? 今後がとても気になるところです。 トップコンビの別箱は既に千秋楽を迎え、バウ組も間もなく千秋楽。 次回大劇場公演後で新体制のスタートとなり、楽しみではありますが 鳳月さんが花組から月組に舞い戻ってくることが発表されましたね。 月組体制はどうなるのでしょう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.01.21 21:21:36
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