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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:本・マンガ・ゲームなどお気に入り★
座右の銘、といえばカッコイイのですが、まあ要は「困ったときだけ思い出す」ピンチヒッター的なコトバがありまして、その現物を見るためになつかしい本をあさっていました。
高校生のときにハマり、大学生になってまたハマッたその本は…… 田中芳樹『銀河英雄伝説』(ちなみに全10巻) といいます。 有名なシリーズなので、ご存知の方もきっと多いはず★ (ここで太宰治とか夏目漱石を出せばサマになりそうだけど……しょせん私はミーハーに出来ているみたいです^ ^;) 舞台こそは未来の宇宙とはいえ、異なる勢力が火花を散らしてぶつかり合い、その下で個性豊かな知将・勇将・名将が縦横無尽に駆け回るさまは、不朽のベストセラー『三国志』をほうふつとさせます。 さながら、スペースオペラ風『三国志』と言ってもいいかな? もっとも文体は窮屈で、分かりづらい比喩が多くて、個人的にはそこが引っかかるんですけど、冒頭から繰り広げられる二人の天才の駆け引きに、ハマッてしまえばも~~あとは一直線!寝るのも惜しんで読み通してしまうの間違いなし。 すぐれた独裁政治VS腐敗した民主主義というイデオロギー対立もあるので、政治の面からとらえてみても興味深いかもしれません。 ただひとつ、このシリーズには大いなる落とし穴があります。 『三国志』と同じく魅力的なキャラクターが多数登場するため、だれを好きになるかはまさに十人十色なのですが、イチに戦争、ニに戦争、サン・シがなくてゴに戦争という有様なので、不慮の死というのはどのキャラにも訪れる可能性があるワケです。 つまり、物語半ばにして倒れるキャラがいるということで、その人がお気に入りであればあるほど、いなくなってからの展開はもう「どーでもよくなる」恐れが出てくるんですよね~~。 ぶじに"完"を見れたひとは、案外少なかったりして……^ ^; (かくいう私も高校生のときは、途中でやめたクチでした) 内輪ネタになっちゃいますが、私の好きなキャラはこの2人です★ 威厳のカケラもなくて、軍人をさっさとやめたいけど年金がほしさに嫌々がんばっている(といいつつ、ネはけっこう勤勉だったりする…)、主人公のひとり、ヤン・ウェンリー提督。天才的な戦略家。 用兵のスピードはピカイチ、やや小柄で少年っぽい顔つきながら勇猛な名将でしられる、ミッターマイヤー元帥。でも奥さんにラブラブ。きっと初恋の女の子が奥さんだったにちがいない。30歳になろうとも純情一直線。 その他、チョッピリしか出てこない地味で渋いキャラもいい味出しているので、そういうところから発掘(?)してくるのも醍醐味だったりします。 探していたコトバは結局見つからなかったので、記憶をもとに書き付けておきます。今では自分の好きなよーに解釈して、おおいに励ましてもらってます。 ヤン・ウェンリーが庇護している少年に言ったことば。年若くして大役をになった少年は、苦境のさなかにこれを思い出します。 「半分が味方になってくれたらたいしたものさ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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