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2006年10月25日
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前回、予告しなくて正解でした^ ^;本当はゲルマン★レポートの3回目をやるつもりだったのですが、昨日買ったマンガがなかなか面白かったので、説明をチョコチョコ付け加えながら、ご紹介したいと思います。

そのマンガは、総領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』という歴史マンガです。

総領冬実さんは少女マンガ畑の方だったのですが、最近青年誌に活動の場を広げたようで、このマンガも「モーニング」という青年誌に連載されています。総領さんの少女マンガは名作が多いですけど、私は「彼女がカフェにいる」という微笑ましい恋愛ものが一番好きでした。う~ん、青春は青いレモンの香り……って、ワケ分かりませんね。スミマセン。

さて、タイトルになっているチェーザレというのは、イタリア史に今も(色んな意味で)さんぜんと輝く風雲児・チェーザレ・ボルジアの事でして、ウィキペディアからまず基本データを抜粋してみます。

「チェーザレ・ボルジア(1475年9月14日? - 1507年3月12日)は、イタリアルネサンス期の軍人・政治家。ローマ教皇アレクサンデル6世の息子として当初枢機卿となったが後に俗界に戻り、ロマーニャ公爵・教会軍総司令官となった」

世界史といえばルネサンス(?)、生徒にとっては人名やら作品やらとにかく覚えることが多すぎて、ちっともありがたくないルネサンス、そんな時期のイタリアは、教皇領、ミラノ公国、フィレンチェ共和国、シエナ共和国、ナポリ王国などなど、たくさんの小国が乱立するまさに戦国時代に当たっていました。(ちなみに、イタリアが統一されたのは何と19世紀半ばでして、けっこう最近のハナシだったりするのですね~)

さてそんな戦乱の世、ローマ教皇の子として生を受けたチェーザレ・ボルジアは、そのすぐれた政治的・軍事的才能をいかんなく発揮し、どんどん領土を広げていきました。一方で、目的のためには手段を選ばずといった冷酷非情な面もあり、自分の邪魔になる者には容赦なく(実弟のフアンや、妹の夫アルフォンソなど、身内の殺害にも関与したとの黒いウワサもあります)、妹ルクレツィアにいたっては、その美貌ゆえに何度も政略結婚を強いられています。
(その他、チェーザレとルクレツィアには近親相姦の疑いもかけられていますが、実のところはわかっていません。いずれにしても、あまり……どころか、ぜんっぜん関わりたくない一家ではあるなあ。カンタレラという毒を開発して政敵を次々に毒殺したと、ウィキペディアにも書いてあったし…。夕食のご招待なんてされたものなら、ソッコー断りますね!うん!)

まあ、つらつら書き述べましたが、要は「イタリア版織田信長」と考えていただければイメージが浮かびやすいかもしれません。というのも、ふたりにはかなり共通点があるのです。

*エキセントリック、かつ冷酷無情な天才肌のヒーロー(しかし正統派ではなく、見方によっては十分悪役になり得るところもソックリです)。
*ほとんどゼロからのスタートだったのに、自分の力量を頼りにバンバン勢力を広げた点。
*しかし全国統一を果たせぬまま無念の死を遂げちゃいました。
*妹が美しいのをいいことに(信長の場合は言わずもがな、お市の方ですな。でもお市と違って、ルクレツィアは三度目の結婚でようやく穏やかな日々を得られたそうです)、政略結婚の道具としてさんざんこき使っているところとか。
*おまけで、本人もなかなかハンサムだった点(チェーザレはちょっと面長かな~?って思うんですけど、黒っぽい髪や瞳はじゅうぶん魅力的かも)


チェーザレの事にかまけていたら、マンガの紹介を忘れてました~~!すみません、今から急いで方向転換します!

えー、とかく話題の尽きないチェーザレ君なので、本やマンガに取り上げられることも少なくなく、もう人物像が固まっちゃって面白くなさそう…な~んて勝手に決め付けていたら、このマンガの帯に以下のアオリが書かれていたのです。

「本邦未訳『サチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝』(イタリア語原書)を精査し総領冬実が描く、華麗なるルネッサンス絵巻」

正直『サチェルドーテ版チェーザレ・ボルジア伝』がスゴイかどうかさっぱり分かりませんでしたが(笑)、よく見かける「なんちゃって歴史マンガ」とは何か一線を画しているような気がしたので、買ってみたところ……いや~、かなり興味深かったです。
まだ1巻を読んだばかりなのでストーリーはまだ序章といったところですが、陰影に富んだ当時の大学や邸宅の様子、食事模様、時計(今風の12時までの時計でなく、1から24まですべて設定されていて、下から1時が始まり、左回りでまわって24時で終わるみたいです)、服装などなど目で楽しめるところが非常に多くて、値段は高かったですがオトク感がありました。

チェーザレ自身も時折するどい才気を見せるものの、全体に物静かなムードで、そこもかなり意外でした。”静”のチェーザレがこれからどんな風に変わっていくのか、そして最後には新しいチェーザレ像が誕生するのか、アオリにもあった「新説チェーザレ・ボルジア伝」が現実のものになるよう、今は心待ちにしたいと思います。

興味を持たれた方はぜひご一読してみてください♪帯がないと、一見文学書のようなシンプルな白い装丁で、カッコイイっすよ~~。


追記
さっそく今日2巻目を買ってきました^ ^;(現在2巻まで刊行しています)
漫画家・監修のお二方から、新しいチェーザレ像を作ろうという熱い意気込みが感じられ、先が楽しみになってきました。作画も、相当準備をして取り掛かっているそうなので、このまま進めば、世界史を学ぶ上でも相当良い資料になりそうです。
しかもマンガの中で、ダンテの「神曲」も取り上げているので、これは勉強になりますね~。読みたくともハードルが高すぎて、挫折しちゃったままでしたから、こちらも助かります^ ^;
そして一番嬉しかったのは、ミケランジェロの「天地創造」が描かれる前の、システィーナ礼拝堂を復元しようという試みでした。しかもカラーで!天井は青い空に金の星が散りばめられていたそうで、これはこれで素敵だなあと見入ってしまいました。
この復元想像図、興味のある方はぜひ見ていただきたいです♪


追記2(10月31日記)お探しになっている方へ、この表紙を目印にして下さい☆
チェーザレ(1)





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最終更新日  2006年10月25日 10時20分22秒
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