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好奇心は放浪中!

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2005年08月22日
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先週の金曜日、NHKのBSで、「機動戦士ガンダム」の特集をやっていました。むかし弟といっしょにテレビシリーズを見ていたはずなんですが、どうも断片的な記憶しかなくて、これを見てようやく「あ~、こういう話だったのね!」と納得した次第です^ ^;
それはともかく、文句なしに面白かったです、初代ガンダム!今でも絶大な人気を誇るのには、ちゃんと理由があったんですね。

アムロやシャアなどメインキャラクターが魅力的なのもモチロンですが、オトナになって見てみたら、脇役がピリリと輝いているのがよく分かります。
個人的に一番気になった…というか、共感したのが、カムランという男性でした。
カムランくんは、メインキャラクターのひとり・ミライという女性のフィアンセで、戦火を逃れてサイド6という中立地帯(ここでは絶対戦争行為をするな!という厳しいルールまであります)に移住していたのですが、ミライとの再会早々、なじられてしまいます。

戦争に巻き込まれたキミの行方を、今まで必死に捜していたんだ…とカムランくん。
でも、あなた自身が捜してくれたワケではないでしょう?とミライさん。つまりお金をばらまいて捜索させていたのですな。
ミライとしては、安全な場所に逃げ込んでそこから出てこないくせに、心配していたなど片腹痛いわ!!って感じなんですね(まあそこまで厳しくなないけれど^ ^;)。

さて、この中立地帯に停留していたミライらが乗り込む戦艦・ホワイトベースは、敵のジオン軍に囲まれて、決死の突破作戦をとることになります。
カムランくんはここでやっと彼なりの意地を見せました。領空ぎりぎりまで民間人である自分が水先案内をして盾となりましょう、とホワイトベース側に申し出るのです。


カムランくんの乗る民間機とホワイトベースはサイド6を出発します。話が違うじゃないすかと渋るパイロットをなだめて、ぐんぐん飛翔する民間機。ホワイトベースのブライト艦長は、カムランくんに呼びかけます。
「もうここまでで結構です。下がってください!」
しかしカムランくんにとっても、引くに引けない状況でした。自分の意地を愛するミライに見せる、最後のチャンスだからです。
飛べる限りまでついていく、というカムランくんに、ミライは優しく語りかけました。それはようやくわだかまりが解けた瞬間であり、同時に別れの時でもありました。

「カムラン、ありがとう、お気持ちは十分にいただくわ。でも、でも。ありがとうカムラン、帰ってください。お父様お母様によろしく」

離脱する民間機。それを追い越していくホワイトベースのブリッジには、操舵するミライのすがたが…。彼女を見つめるカムランくんの頬には、涙が一筋つたうのでした…。


情けない系のキャラが好きな私にとって、カムランくんはまさにツボ!でした。戦火を逃れたい気持ちもよ~く分かるし、でも最後の最後で、なけなしの勇気を見せてくれたことは、もっと嬉しいことでした。


ガンダムの生みの親、富野由悠季監督の談話もたいへん興味深かったです。
特に面白かったのは、気に食わないキャラの名前がけっこう多いこと。しかし気に食わないからこそ、キャラを昇華させる…と言うんでしょうか、その陳腐な名前を凌駕するくらい、中身をより良いものにしようとしたらしいのです。
(でも今となっては、名前と性格にアンバランスさを感じることはまったくないんですけど^ ^;)

このこだわりが、様々な名セリフ、名シーンを生み出したのでしょうね~。


何でも好き勝手に作っていい、という環境は案外つまらないもので、思うようにならない色んな制約があるからこそ、人は想像以上のチカラを自分の中に見出そうとするのではないか……そんな逆説的なことまで考えさせられた、初代ガンダムでした★


今回参考&引用させていただいたのは、次のサイトです。

「機動戦士ガンダムポータル」
テレビシリーズの全セリフが網羅されてます。スゴイ…。

ガンダムシリーズは名セリフの宝庫!ゆえに日常生活にも使ってみたくなるのが人のサガ(らしい?)。
多々ある名セリフの応用を日夜追及されているコチラのサイトは、私のよーな素人でもかなり笑えました。よかったらどうぞ♪
「直撃を受けているのか!?~ガンダム名セリフ講座~」


すみません、つい違う記事を割り込ませてしまいました。
次回はラファエルとトビアの旅の三回目にすすみます。






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最終更新日  2005年08月23日 23時40分20秒
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