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2005年10月12日
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筑摩書房から出ているトーベ・ヤンソン&ラルス・ヤンソン著の「ムーミン・コミックス」(全14巻)を読んでます。
トーベさんはお姉さん、ラルスさんはその弟で、二人の画風や物語の作り方の違いを読み比べるのも、なかなか興味深いです(ちなみにトーベさんは線がイキイキしていて、服やインテリアにもかなりこっていますし、ラルスさんはお姉さんの絵柄を一所懸命真似ているのか、ちょっとカクカクした線で、やや皮肉なスパイスが強いです)。

ムーミンといえばアニメの影響が強くて、ほのぼのなムードを思い浮かべる方も多いと思いますが、キャラクターたちのほとんどがあまりに人間臭いため、個人的には読んでいて「ミョーに落ち着かない」作品だったりします。
なぜなら、マヌケな彼らのやる事なす事に笑っていると、それは自分自身を笑っているからに他ならないような気がするからです^ ^;

その証拠に、簡単にキャラクター紹介をしてみましょう。

ムーミンちっぽけなお化けに怖がるほど臆病なのに(ちなみに他のみんなはまったく平気)、ヘンな所で行動的。マスコミなどに弱いところを見るとかなりのミーハー。そしてとっても流されやすい(これはムーミン谷の住民のほとんどに当てはまる…)。

スノークの女の子…ムーミンのガールフレンドなのだが、浮気性。すぐに別の男の子に目移りしてしまう。そのくせムーミンの浮気は許せない。
おしゃれや流行が気になってならず、時にヘンテコリンな格好をしてしまう。しかも見栄っぱり

ムーミンパパ…シルクハットが目印。いつもハンモックに寝て新聞を読むか、ミステリー小説を読んだりしている。肩書きや名誉にめっぽう弱く、そのために家族を振り回すこともしばしば。そして子どもっぽいので、ママも嘆いている。

スナフキン放浪の詩人のはずだが、コミック内では彼の詩を見たことがない。う~む。帽子に花輪を飾っていて、トーベさんの場合はしょっちゅうお花が変わっている。それがとてもキュート。
俗っぽいコトが大嫌いで、ムーミン谷の騒動をいつも冷めた目で見つめるのだが、俗っぽいトコロがなさすぎるというのも、個人的にはどうかなあ…と思ったりする^ ^;

スニフ…ムーミンの悪友。カンガルーみたいな風貌をしている。
もうけ話にすぐに飛びつくちゃっかりモノだが、肝心のツメが甘いので、あまり成功したタメシなし。
ちなみに金持ちのおばさんがいて、しょっちゅうお金の無心をしている。それどころかおばさんを突き落として溺れさせよう(訂正:追記2を参照にして下さい)とした前科あり。
(こう書くと残酷な物語のようだなあ。実際にはおばさんがサラリと言ってのけるので、読み流しちゃうんですけど^ ^;)

他にも挙げたらキリがありません。とにかく誰もが弱点を抱えて、それを隠すことなくさらけ出しているのです。そこは痛快!


さて、ムーミンの物語は、良くも悪くもとっても人間くさい彼らが巻き起こす、もしくは巻き込まれる騒動を、ユーモアとパロディで調理して、小気味よく展開していきます。

今回は「まよえる革命家」という作品から、忘れがたい余韻を残したムーミンママのセリフをご紹介します♪

(あらすじ)ムーミンたちの前に現れた、長髪でナマケモノな青年、ルフス。彼は自分をインテリと称し、オトナ社会の矛盾にいきどおり、社会を改革することを夢見ています……が、口ばかり達者で実際には何もアクションを起こそうとはしない、青臭い若者でした。
オトナを敵視するルフスにとって、ぐうたらな(ルフスも同類なんですが^ ^;)ムーミンパパは格好のターゲットでした。何かにつけてイチャモンをつけます。

ルフス「あんたたちが作ったこの世界のザマを見てよ!」
パパ「いや、しかし、わたしが作ったわけでは…」
ルフス「あんたたちの世代はおいぼれで無能で無責任だ。さっさと引退してほしいね!」

その問答を聞いていたムーミンママは、窓辺から鳥の行き交う空を見て、ひとりごとを呟きます。

「世界はすばらしいと思うけど…わたしの勘ちがいなの?」


世界はすばらしい。私もそう思っているし、そう信じたい気持ちが強いです。
だから、ワイドショウなどで現代社会がさんざん叩かれているのを見ると、コメンテーターたちにちょっと意地悪くこう訊いてやりたくなるのです。
「そんなにヒドイ社会なのに、どうして平気で暮らしていけるの?」
むろん現代の日本社会の中に、どうしても許せない事や、すぐにでも改善しなければならない事が山積しているのも承知しています。ですが根本的には、「何やかんや言ってもいい人はたくさんいるし、日本ってまんざらでもないよなー」と思うんです。
(というか、こう思わないと私はとても暮らしていけれません^ ^;)

文句をつけるなら、それをどう直していけばいいのか前向きな提案も、同時に差し出してほしい。
オトナ社会は間違っている、としたり顔で言う前に、自分がオトナであることを思い出してほしい。決して他人事ではないはずです。
他人事ではなく、突き放すでなく、愛をもって批判できる人は、おそらくごくごく少数なのでは…という感じがしています。


すみません、かなり脱線しました^ ^;
ムーミン・コミックス読むと色々考えさせられちゃうんですよね~。初めて登場したのが1954年とのことですが、テーマやセリフなど今もほとんど色あせてなくて、ビックリです。


次回は「ブックバトン」か「大航海時代」か、どっちかです。今の心情は大航海時代に傾いてますが、どうなるかなあ?

(10月13日追記)
追記1…コブレンツさんより公式サイトをご紹介していただいたので、載せておきます。どうもありがとうございました^-^

http://www.moomin.co.jp/

追記2…スニフの名誉のために、その後の展開もお話しておきます。
おばさんをおぼれさせようとしたのは何も遺産相続目当てではなく(怖すぎ!)、水の中でアプアプしているのを助けて、恩を売ろうとしていた、ケチな話だったようです。
それでもヒドイですけどねー。よくおばさん付き合いを断たないよなあ。肝っ玉太そうです。






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最終更新日  2005年10月12日 20時24分33秒
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