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テーマ:小学生の勉強(1316)
カテゴリ:勉強のコツ
──────────────────────────── ■考える力を伸ばす家庭学習ノート ──────────────────────────── 私が気になった、 子どものやる気を引き出すもの。 それが、 「家庭学習で使うノート」でした。 (同じような取り組みをしている 学校は全国的にもありますが、 その違いに注目して読んでみてください。) このノートは、 家庭学習用として使われているもので 毎日、学校に提出します。 じゃあ、一体何をノートに学習するのか? 実は、このノート、 何を学習するかは、本人の自由なのです。 漢字練習をしてもいい、 自分の好きな分野の調べ物をしてもいい、 計算問題を解いてもいい。 自分の興味・関心をベースに 自分の好きな勉強をするためのノートなのです。 「学習するテーマを自分で決める」ということは、 「自分のアタマで何をやるのかを考える」ということ。 だから自然と 考える習慣が身についていくんですね。 この、考える力を伸ばす家庭学習ノート。 そのメリットはこれだけではありません。 ──────────────────────────── ■地域と学校間のコミュニケーション ──────────────────────────── そして、ここからがさらに 大事なポイントなのですが、 秋田の家庭学習ノートには 考える力を伸ばすだけではなく、 やる気を維持し、興味や関心の幅を 広げていくための仕組みもあるのです。 その仕組みが 保護者・担任教師からのコメントです。 子どもが学習したノートに対して、 保護者と担任教師が それぞれコメントを残していきます。 親からの励まし 先生からのほめ言葉、 自分の努力を認めてくれるひと言。 こうしたコメントが 子どもたちのやる気を維持し、 興味や関心の幅を広げてくれるのです。 ちょっとしたコメントでも、 それが大きな励みになります。 小学生時代、 提出したノートにひとりひとりコメントを 書いてくれる先生がいました。 子どもたちはみな、 そのコメントが気になるらしく、 みなノートが返ってくると 真っ先にコメントを読んでいました。 子どもにとっては 先生や親からのコメントを読むのが ご褒美であり、楽しく嬉しい瞬間なんです。 そして、このコメントは、 親と子、先生と生徒のコミュニケーションだけでなく、 同時に親と先生間のコミュニケーションをも深めています。 先生はこんな風に子どもを見ているんだ、 ○○のお母さんは、こういう視点で子どもを育てているんだな。 そんな、意思の疎通がおこなわれていきます。 家庭と学校、地域と学校とが互いに協力しあい、 地域ぐるみで子どもたちの学力アップを目指していく──。 そんな雰囲気こそが 今の時代には特に必要なのでしょう。 秋田では、子どもの登下校時には 皆が挨拶を交わし、地域みんなで子どもたちを育てていく。 そんな温かい雰囲気があるようです。 実は、秋田の本当の強さは、 こうした地域と学校との連携に あるのかもしれません。 学力低下の問題は、 どうしても学校側の指導方法に目が行きがちですが、 こうした地域連携の取り組みが 学力向上の「根」になると私は考えています。 地域の学力アップは、 こうした「地域の根」をしっかり張りながら 幹や枝葉の部分である指導方法を見直していくこと。 そこがカギになると思うのです。 秋田県の学力のヒミツ。 それは、 家庭と学校とのコミュニケーション。 そして、両者を日々つなぎ続ける 一冊のノートにあると私は考えています。 今日も最後まで読んでくれて ありがとうございました。 坂本七郎 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/10/11 12:26:24 AM
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