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カテゴリ:入試対策
──────────────────────── 入試直前は、合格を目指してはいけない。 ──────────────────────── これはウソのようでホントの話。 入試直前のこの時期、 合格を目標にしてはいけません。 机の前などに、 「目指せ!○中合格」「○高、絶対合格!」 などと貼っているご家庭。 あるいは子どもに対して 「○中、絶対合格しようね!」 などと声がけ・励ましをしている場合は要注意です。 今日のメルマガを読んでみてください。 その理由がスッキリ分かると思いますよ。 では早速、その理由をお話しましょう・・・ 1984年、スウェーデンの心理学者、 ラーズエリック・ユネスタールが ある調査報告を発表しました。 その報告は、それまでのスポーツ心理学の 常識を覆す内容でした。 それは次のようなものでした。 「スポーツ選手は、勝つことを目標にしないほうが 勝利をおさめる可能性が高い」 調査報告でユネスタール氏は それまでの常識とは正反対のことを発表したのです。 この報告以前は、 勝つことを選手に強くイメージさせることが 指導の中心でした。 優勝した自分、相手に打ち勝つ自分を強くイメージする。 あるいはコーチが選手を励まし、強い自分を意識付けさせる。 そんなやり方が常識とされていました。 こうした指導は、格闘技の試合を見ると 今でもよく見かける光景ですよね。 しかし実際のところこのやり方は、 ハングリー精神の強い、負けん気の非常に強い 一部の選手にしか効果がない方法でした。 しかし、ユネスタール氏は、 結果を出しているアスリートたちを調べることで、 勝つことをイメージさせる方法以上に 効果的な方法があることに気づきました。 本番に強くなり、 プレッシャーにも強くなり、 自分の実力を本番で発揮する方法です。 それが、この方法です。 ────────────────────── 「勝つこと」を目的にするのではなく、 「ベストを尽くすこと」を目的にする──。 ────────────────────── ユネスタール氏は多くの一流アスリートたちへの 調査を通じてこのことに気づきました。 結果を出しているアスリートは、 優勝することや誰かを打ち負かすことではなく、 自分の記録を更新することを目標にしていたのです。 自己記録の更新。 ベストを尽くすこと。 これが、自分の実力を最大限引き出す秘訣なのです。 では、どうして勝つことを目的にすると 実力を発揮できないのでしょうか? 勝つこと、優勝することというのは、 自分以外の、他人のコンディションに依存します。 自分の調子がいくら良くても、 勝てないこと、優勝できないことがあるからです。 他の存在が気になりだすと、 あの選手の調子はどうだろう 優勝するにはどうすればいいだろうと 雑念がどんどんふくらんでいきます。 雑念が増えていけば 肝心の自分自身を見失うことに繋がってしまいます。 自分を見失えば、 本来の実力を発揮することはできません。 つまり、他の要素や存在が気になれば気になるほど 自分の実力を発揮できなくなってしまうのです。 プレッシャーに打ち勝ち、 本番に自分の力を出し切るコツは、 他の存在を意識せず、 ベストを尽くすことだけに集中すること。 そうすればおのずと良い結果が得やすくなるのです。 ではここで 話を受験に戻しましょう。 入試当日の試験会場。 そこには、 他の受験生、目にしたことのない入試問題、 はじめて使う椅子と机、突発的なハプニング、 そんなさまざまな「他の要素」が存在します。 しかし、どんなハプニングが起ころうとも ただ、そこにあるすべてを受け入れ、 自分のベストを尽くすことだけを考えるのです。 他の要素に惑わされず、自分を見失うことなく、 試験中、意識を自分に向けることができるかどうか。 そこが勝負の分かれ目になるのです。 この時期、 子どもにどうアドバイスすればいいのか、 そんな相談をもらうことがあります。 私の子どもに対するアドバイスは基本的にひとつです。 「ここまで来たら合否は考えなくていい、 自分のベストをつくす、ただそれだけを考えるんだ」 そのコトバの裏には、 私のそんな想いと考えが内包されているのです。 ▼ 私のメールマガジン(メルマガ)の無料登録はこちら >> メルマガ登録ページへ進む ■私の本のキャンペーンやってます。 『ユダヤ式学習法』(大和出版) http://www.dreameducation.net/book.html (クリックすると新しいタブが開きます) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/01/19 05:27:19 PM
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