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カテゴリ:中学受験勉強法
こんにちは。 家庭学習コンサルタント、坂本七郎です。 さて、今日は中学受験(小学生)のための 「模試の活用法」についてのお話しです。 毎日の勉強を円滑に進め、お子さんのやる気を伸ばす “仕組み”の話になりますのでとても重要です。 具体的な模試名も挙げて解説していますので、 ぜひプリントアウトをして保管しておくことをおすすめします。 それでは早速、結論からお伝えしましょう。 ■小4~小5:3ヶ月に1度でよいので、模試あるいは検定試験を受けて 自宅学習のペースメーカーとする ■小6受験生:夏休み明けまでは全国規模の模試を2ヶ月に1度のペースで受け、 秋以降は、志望校・学力に合わせて模試を選択する 今まで私の本やメルマガをていねいに読んできた方は、 これを見ただけでも「あーなるほど」と腑に落ちたかも知れません。 では、説明していきますね。 ■小4~小5のための模試(+検定試験)活用法 小4、小5生の場合、普段は、 サクラサク中学受験を毎日コツコツと進めていくこと。 これが自学自習力+受験基礎力アップの基本となります。 しかし、実践スタートから数ヶ月経ちますと、 毎日おなじことのくり返しになるため、 だんだんとモチベーションが下がっていきます。 そのとき、ぜひ取り入れて欲しいイベント。 それが、模試や検定試験の受験です。 模試での成績アップ、あるいは検定試験合格をめざして 勉強をすることで、マンネリ化を防ぐことができます。 3ヶ月に1度程度のペースで、こうした模試や検定試験を 受ける予定を入れていきます。 模試ならば、 1.四谷大塚の全国統一小学生テスト 2.栄光ゼミナールの公立中高一貫オープン 3.日能研 全国公開模試(あるいは首都圏模試) から選べば良いでしょう。 選択の基準としては サクラサクのステージ1を実践中の方や一般の小学生は、1を。 公立中高一貫校をめざす小4、小5生は2を。 サクラサクのステージ2に入った人で私立志望の方は、3を選択します。 3以外は無料の模試なので、説明会と称して危機感をあおられ 入塾を誘われると思いますが、塾での勉強が合う子・合わない子 がありますので、冷静に話を聞くことをおすすめします。 また、模試だけでなく検定試験も入れて変化を つけていきましょう。 おすすめの検定試験としては、 ・漢字検定 ・英語検定 ・数学検定 ・算数オリンピック(ハイレベルのお子さん向け) があります。 (気になるものがあれば、検索してみましょう) これらの模試や検定試験を組み合わせるなどして、 年間のテストスケジュールを決めてみて下さい。 お子さんのやる気はこうした親御さんのひと手間で 大きく変わってくるものなのです。 ■小6受験生のための模試活用法 次に、受験生のための模試活用法について説明します。 受験生の場合は、模試の選択に注意が必要です。 それは、夏休み明けを境に、 模試の受け方が変わってくるからです。 <私立・国立志望の人> 夏休み明けまでは、 ・日能研 全国公開模試(自宅受験も可能) ・首都圏模試(日能研よりも問題がやさしい。中堅校を目指す人向け) を受験します。 そして秋以降は、模試の結果は「あまり気にしないこと」が重要です。 自分の弱点分野を見つけるためと割り切り、参考程度にします。 なぜか? その理由は、こうです。 お子さんが受ける受験校の問題(傾向や難易度)と、 その模試の問題とが違うから。 秋以降は、過去問をベースとした学習に切り替えていく必要があります。 過去の入試問題に対して、お子さんの学力がどれだけ合格点に近づいたか。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ そこを何よりも重視してサポートしてあげてください。 だから、模試の結果はあまり関係がないのです。 会場受験の雰囲気になれる、という意味では価値があります。 ですが、志望校の合格判定は まったく役に立ちませんので注意が必要なのです。 <公立中高一貫校を志望する人> 公立中高一貫校を志望している受験生も、 私立と同様の考え方で模試を受験していきます。 夏休み明けまでは、 ・栄光ゼミナールの公立中高一貫オープン ・公立中高一貫校対策センターの全国一貫模試(小5・小6対象、自宅受験が可能) ・全国中学入試センターの全国公立中高一貫校対策テスト(小6のみ、自宅受験が可能) などを利用して、適性検査の全体の傾向に合わせた学力を伸ばしていくようにします。 そして、秋以降になったら、 志望校別の対策に切り替え、お子さんが受検をする学校の過去問に沿った 学習を進めていくのです。 ですので、私立のところでもお話ししたように、 秋以降、模試の合格判定は一切気にする必要はありません。 ■しかし、1つだけ。。。 ただし、秋以降でも意味のある模試が1つだけあります。 それは、志望校別の模試です。 上位校や人気校に関しては、 学校別に、その学校の傾向と難易度に 合わせた模試がおこなわれています。 一度、「○○中 模試」というように お子さんの志望校別の模試がないかを検索してみてください。 志望校別の模試に関しては、 そこを志望している多くの受験生も受けるため、 合格判定の精度がかなり高まります。 もしお子さんの志望する中学の模試があれば、 必ず受けるようにしてください。 以上、学年別・志望校別に 模試あるいは検定試験をどう活用していけばよいか、 どんなところに注意して受けていけば良いのかについて まとめてみました。 あなたのお役に立てたでしょうか? 今日、ぜひ覚えておいて欲しいのは、 秋以降は、勉強のやり方、模試の受け方など すべてが、変わるということです。 このことをしっかりと理解しておきましょうね。 それでは、また次回まで。 坂本 七郎 追伸: たとえば、塾との関わり方についても 秋以降は変わってきます。 特に集団授業を受けているお子さんは注意が必要です。 秋以降、集団授業は学校別ではなく、 そのクラスに在籍している子どもたちが受験しそうな 学校の過去問演習+解説がおこなわれます。 この場合、塾に行く意味がほとんどないのではと 感じるお子さんも増えていきます。 塾の通常授業があまり意味がないなと感じるようなら、 思い切って通常授業を辞め、自宅でお子さんの志望校の傾向・難易度に 合わせた学習を進めていくのが賢明です。 模試の考え方同様、志望校別の対策講座があるのであれば、 (他塾も含めて検討)そこだけに参加するのが賢い塾の活用法です。 ぜひ、参考にしてくださいね。 ■発行:株式会社ドリームエデュケーション お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/11/05 01:25:38 PM
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