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カテゴリ:子供に勉強を教えるポイント
坂本です。 いつもありがとうございます。 ときどき、男の子のお母さんから 「子どもの字が汚いので困っている」 「数字も乱暴に書くので、読み間違えて、計算ミスをする」 といった相談を受けることがあります。 今日は、このお悩みについて、 私なりの解決策をお話ししたいと思います。 ■学力の高い子は、字が汚い? ─────────────────────── あまり知られていない事実として、 「学力の高い男子には、字が汚い子が多い」 というものがあります。 ご存知でしたでしょうか? 学力の高い子、あるいは頭の回転の速い子は、 字が汚くなっていく仕組みがあるのです。。。 たとえば、何か文章を書く場面をイメージしてください。 あるとき、書くことがひらめいて、 じぶんの頭の中で、あれこれ書きたいことがあふれ出てくる。 それを文章としてどんどん書き出していきたい。 しかし、書くスピードが頭の回転についていけないので、 多少 字を雑に書いてでも、どんどん書き出していく──。 その結果、字がどんどん雑になり、汚くなっていくのです。 本人の中では、なんとかじぶんで読めればいいだろうと考えています。 (女子の場合は、そもそも字が汚いことをよしとしない土壌があるため、 男子のような潔さを保てる子は少なくなります) 実際、私がこれまで教えてきた成績優秀な男の子の約半数は、 とても字が汚かった(笑) しかし、その反面、問題を解くのも、字を書くのもとても速い。 勢いやスピード感があるのです。 こうしたことから、 「急いで書いた結果として」字が汚くなった場合は、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 甘めに見てやってもよいと言えます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ここで、いちいち子どもを叱ったり、 字を書く練習をさせたりすれば、どうなるか? 子どもはどう感じるでしょうか・・・? きっと、子どもはお母さんと勉強することがキライになります。 お母さんのいないところで、勉強をするようになるか、 勉強自体をあまりやりたがらなくなります。 子どもの才能ややる気の芽を つぶしてしまうことになりかねません。 単に字が汚いという「結果」だけを見るのではなく、 雑になってしまった「過程(理由・経緯)」を考えてあげてください。 ■では、どうやって字を改善していけば良いのか ───────────────────────── ここまでで、字が汚くなる1つの原因が分かりました。 多少、目をつむることも必要であることも理解できたと思います。 しかし、そうは言っても、少しでもきれいな字が書けるようになって欲しい。 そう願うのが親心ってもんです。 特に、テストや入試などにおいては、 採点者に読んでもらわないとなりませんし、 自分自身で数字を読み間違えていたら、計算ミスにもつながります。 そこで、 ・字をていねいに書かせるための上手な声のかけ方 ・数字を速く、読みやすく書かせるトレーニング法 の2つについて説明していきましょう。 ■字をていねいに書かせるための上手な声のかけ方 普段、ついつい 「もっとていねいに書きなさい!」 「字が汚い!もう一回書き直しなさい!」 と声をかけてしまうという人、多いと思います。 この言い方は、字が汚いという「結果」だけをとらえた声がけです。 厳しく何度もこうした声がけをしてしまうと、 子どもを勉強から遠ざけてしまいます。 では、どう声をかければよいのでしょうか? カギは「読み手」にあります。 お子さんが現在、書いているノート、作文、答案。 そこに第三者の読み手がいる場合は、子どもの字を指摘するチャンスです。 読み手がいる場合は、相手の立場に立って、 相手が読みやすい字を書くことが大切ですよね。 このことを、その場でやさしく伝えてあげればいいのです。 お母さんから見て、読みにくい字があれば、 「この「う」の字は、人によっては「つ」に見えるよ」 「この「4」は、人によっては「9」に見えるよ」 というように、あくまで第3者から見たときに、こうだよと 伝えるようにすればよいのです。 最初に紹介した声がけと比較してみてください。 「もっとていねいに書きなさい!」→ 命令的、上から目線 「○は人によっては×に見えるよ」→ 気づきを与える声がけ、横から目線 というように、受け取り側の印象がだいぶ違ってきます。 これなら角も立ちませんし、素直に聞き入れやすいです。 子どもに、ていねいに字を書かせたいときは、 「伝えるタイミング」と「横から目線の声がけ」 この2点を意識してみてくださいね。 ■数字を速く、読みやすく書かせるトレーニング法 次に、数字の場合について説明します。 数字に関しては、計算で多用することもあり、 速く・読みやすく書くことは、学力アップのきっかけともなります。 とても重要です。 そこで、数字を書くトレーニングについて おすすめの方法がありますので、ご紹介します。 まず、こちらをご用意ください。 ・数字練習用紙(暁出版)105円 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4750426504 B6サイズで、16枚の練習用紙が入っています。 数字だけを練習する「練習帳」のようなものです。 切り離しができるので、ピリッと破いてすぐに使えます。 ウラ面は少し字が小さいので、慣れるまではオモテ面だけを使えばよいです。 鉛筆を用意したら、キッチンタイマーなどで2分に設定して、 2分以内でどこまで書けるか、それを毎日、勉強前にやるのです。 (兄弟姉妹がいるようなら、いっしょに競わせると良いです) こうして、お手本を見ながら書く練習を続けていくと、 自然と読みやすく、速く数字が書けるようになります。 お子さんが書き終わったあと、全体をざっと見てあげて、 読みにくい数字が見つかれば、先ほど紹介したように、 「この「4」は、人によっては「9」に見えかもね~」 などとサラリと指摘してやれば良いでしょう。 数字が汚くて困っている!という人は、 ぜひ、この練習帳を参考にしてくださいね。 それでは、またメールします。 坂本 七郎 追伸: じつはこの「数字練習用紙」。 私も小学生時代、そろばん教室で同じものを使って、練習していました。 毎回毎回、授業のはじめにやるので、1つの習慣のようになっていました。 これをやると、自然と字が矯正されていきます。 値段も安く、2分でできるものなので、ぜひトライしてみてください。 追伸2: 私、坂本の無料メールマガジン(メルマガ)の登録はこちらからどうぞ。 >> メルマガ登録ページへ進む 発行: ドリームエデュケーション 坂本七郎 http://dreameducation.co.jp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/04/25 02:37:11 PM
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