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カテゴリ:学習塾の活用法
こんにちは、坂本です。 お彼岸、卒業式、そして春休み──。 行事が目白押しのこの時節、いかがお過ごしでしょうか? 私はというと、昨年から準備をしている 新サイトが9割ほど完成したところです。 次回、その一端をみなさまに紹介できると思います。 さて、今日の話ですが、 「子どもを塾に通わせている人」は必見です。 もちろん、塾に通わせていない人も 大きなヒントが得られる内容になっています。 ぜひ最後までお付き合いください。 ■「塾の宿題をこなすのが精一杯」からの脱出。 ────────────────────────────── 以前、私が配信した 『勉強のやり方以上に大切なもの』 http://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201109260000/ というタイトルの記事を覚えていますでしょうか? 忙しい方のために要点だけ書いておくと ・子どもの学力や成績の伸びは、勉強のやり方だけでなく 子どもの性格に合わせた独自ルールづくりがカギになる という内容でした。 この記事の内容について、先日、 あるお母さんからメールをいただきました。 そのメールをここにご紹介したいと思います。 (ご本人から許可をいただいています) まずは読んでみてください。 ----------- 今回の「子供にあったルール作り」のお話は、とても共感 できるものがあります。 昨年、長男の高校受験を終え、中学2年の長女の高校受験に 向けて、同様に、同じ個人指導塾に中学1年から、数学と英語 のみ通わせていました。 しかし、1年経過しても、長女の成績が伸び悩んでいました。 英語、数学とも定期テストも塾の模試も偏差値40台を抜け出せない状態 が続いていましたので、なぜ、長男と同じ方法を長女にもやらせて いるのに成績が上がらないのか、自問自答した時期がありました。 (その時は、長男と同じ方法であれば、同じように県立上位高校に合格 できると思い込んでいました。) ある時、長女の塾での宿題等を見ると、塾のテキスト内容について 完全に理解していないまま、ただ、塾の宿題をこなすのが精一杯の 状況である事に気ずきました。 要は、長男の時は、塾の進度についていけていたので、 長女も大丈夫だと過信していたのです。 まさしく、「子供にあったやり方」ができていなかったのです。 その後は、数学については、計算練習や基礎的な問題を繰り返し行う授業に 塾と相談し変更してもらい、英語については、塾を辞めさせて、 私が、1年生の文法の基礎から週末教え、平日は、単語、基礎的な問題集 を繰り返させました。 (この時点で、御社のサクラサクを参考にさせて頂き、少しアレンジして 行ってます) その結果、先日始めて参加した、公開模試では、3教科共に、7割から8割の 得点で偏差値も65、5教科でも60を超えました。 さらに、2年の3学期末テストでは、過去、50点以下が続いていた定期テストも 97点といきなり学年トップとなり、職員室では、ちょっとした話題になったそう です。 長女も、自分でもやれば出来ることを実感して、エンジンがかかってきたようです。 ----------- いかがでしたでしょうか? ・兄と同じ方法では通用しないことを実感 ・塾の授業についていけない状態のまま、 塾の宿題をこなすのが精一杯の毎日 こうした状況を脱するために、お母さんは 通塾回数(教科数)を減らし、 基礎中心の学習に切り替えることを決断します。 娘さんに合った方法で勉強を進めていくことで 成績を大きく上げることにつなげていったのです。 ■塾に通わせることで見えなくなること ────────────────────────────── そして、これはあとから聞いた話なのですが このお母さんは、勉強を塾に任せっぱなしにするのではなく、 1.塾が提供する毎回の指導報告書を確認する 2.3ヶ月に1度くらいは、模試の結果や毎回の指導報告書ではわからない、 子どもの様子を、担当の講師に直接電話等で聞く といったことも行っていたそうです。 先生たちとコミュニケーションを取り 子どもの現状(情報)を把握していたからこそ、 成績が伸び悩んだときに正しい判断が下せたのだと思います。 塾に任せきりにしてしまうと、 判断材料としての情報がほとんどないため、 何も行動できずに立ち止まってしまいます。 語弊を恐れずに言えば、 塾の先生の言いなりになってしまうのです。 塾の先生から 「もう少し様子を見ましょう」と言われればそれに従ってしまう。 「成績を上げるため通塾日数を増やしてみましょう」 と言われればその通りにしてしまう──。 判断材料がないために、正しい判断ができなくなるのです。 塾に通わせていると、親もつい受け身になり、 任せきりになりがちです。 しかし、塾は万能ではありません。 マンツーマンではないので、ひとりひとりの生徒を 把握できませんし、先生の力量もさまざまです。 授業内容がその子の学力に合っているかどうか 宿題量がその子に学習ペースに合っているかどうかまで 真剣に考えてくれることはほとんどありません。 お子さんの勉強が良い方向に進んでいるかどうか、 問題点はないかを真剣に考えてくれるのは、塾の先生ではないのです。 ──あなたです。 時間に限りがある受験勉強。 だからこそ、 ・最低でも週に一度のマル付けなどで子どもの習熟を確認する ・塾や学校の先生とのコミュニケーションを大切にする といったことが大切になります。 問題が起こったときの瞬発力、 行動力を支える背骨としての情報を貯えておいてください。 子どもはひとりひとり違う。 だからこそ、塾をうまく使いながら その子に合わせた勉強方法、ルール作りを 見つけていく必要があるのです。 家庭学習コンサルタント 坂本 七郎 追伸: 春休みということで、こちらの記事もチェックしておきましょう。 『春休み、やってはいけない勉強法』 http://plaza.rakuten.co.jp/kikuji/diary/201303270000/ 追伸2: 今気づいたのですが、私がインターネットで 情報発信を始めてから今年で10年が経つようです。 10年という節目の年に、新サイトを立ち上げられるとは 感慨深いですね。 追伸3: 社会で求められるスキルは大きく変わりました。 以前は、問題を解決するスキルさえあればよかったのですが、 いまは自分で問題を発見し、その解決策まで提示できるスキルと 実行力が社会でも求められるようになりました。 では、さらに先、次の時代は何が求められるのでしょうか? 私は、問題発見&解決スキルの重要性はそのままに、 さらに、教養(リベラルアーツ)や道徳観というものが 重要なコンテクストとして浮かび上がってくると考えています。 私が立ち上げたドリームエデュケーションという 会社は「家庭学習の可能性を拡張していくこと」 という部分に存在意義があると考えています。 知恵と工夫、そしてテクノロジーを使って 家庭学習の可能性を拡大していくという方向です。 たとえば、サクラサクシリーズは、 ・家庭学習だけでも高校受験ができ、志望校に合格できる ・家庭学習だけでも中学受験ができ、志望校に合格できる というものを実現する手段とも言えるのです。 では、新サイトは・・・? 次回のメールを楽しみにしていて下さい。 <<坂本七郎の本>> ☆ ユダヤ式学習法―わが子の学力がグングン伸びる(大和出版) ☆ 小学生の学力は「計画力」で決まる!(大和出版) ☆ 中間・期末テストに強くなる勉強法(大和出版) ☆ 小学漢字1006が5時間で覚えられる問題集(大和出版) <<坂本七郎の受験対策&家庭学習プログラム>> ☆ サクラサク中学受験Jr.(小1~小3向け) ☆ サクラサク中学受験勉強法(小4~小6向け) ☆ サクラサク高校受験勉強法(中学生向け) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/03/25 03:25:47 PM
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