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カテゴリ:入試対策
こんにちは、坂本です。 この頃、よくいただく相談があります。 それは、 「模試やテストで、実力が発揮できない」 というもの。 模試(あるいはテスト)では解けなかった問題も、 家に帰ってからさせてみると、あっさり解けてしまう。。。 緊張によるものなのか、それとも、 テスト慣れしていないからなのか・・・ 思うように結果が出ないわが子にどうすればよいか? という相談です。 では、ここでちょっと考えてみてください。 あなたは、このお子さんが模試で実力を発揮できない理由は 何だと思いますか? ■本番で実力が発揮できない3つの理由 ─────────────────────────────── もちろん、普段と違う環境でテストをするのですから 緊張はするはずです。 テスト慣れしていないというのも事実。 しかし、単純に数をこなせば改善されていくのでしょうか? 私はそううまくいかないと思います。 なぜなら、ここにはある視点が抜けているから。 じつは、お子さんが実力を発揮できないのは 緊張やテスト慣れという面以外にも 3つの原因・理由があると私は考えています。 その3つを、今日は紹介したいと思います。 ■理由1;気負いすぎ ─────────────────────────────── 1つめは、親や本人が気負いすぎ、という問題です。 たとえば、親の期待が大きく、 「今回は勉強をがんばってきたんだから、 明日のテストでは絶対成績が上がるはずよ、期待しているからね!」 などと余計なプレッシャーを与えてしまいます。 また、本人も 「必ず今回のテストで偏差値を上げるぞ」 「実力以上の点数を取ってやる」 と思えば思うほど、緊張でガチガチになり実力を発揮できません。 ではどういうスタンスで 子さんに接すればよいのでしょうか? 気持ちのスタンスとしては、 「いつも通りに問題を解いて、終わったら帰ってくればいい」 という非常にナチュラルな気持ちで臨むのがベストです。 緊張をするのは仕方ないこと。あたりまえのこと。 であれば、気持ちを少しでも静める心がけ、 あるいは声がけをすればよいのです。 ■理由2;習熟不足 ─────────────────────────────── つぎに、本番で実力を発揮できない理由として 「習熟不足」があります。 これは「わかったつもり」「できたつもり」 になっているという状態です。 勉強は「理解→習熟」という流れで身についていきます。 この「習熟」レベルまで達していないのに、 <できたつもり>になっている状態。 この場合、思うような点がとれません。 特に緊張感が高い状態で、こうした問題を解くと、 うまく正答できないことが多いもの。 暗記科目であれば、思い出せないという状態です。 では、これを防ぐにはどうすればよいのか? これはとってもシンプル。 1つ1つ、つぶしていくしかありません。 模試やテストを受けて、見つけたほころびを 1つ1つ縫い付けていくしかないのです。 こうした<できたつもり>の問題を見つけたら 手持ちの問題集で類題を見つけて解いていく。 これにより、習熟度が上がり、 テストや模試、本番でも確実に点が取れるようになっていきます。 ■理由3;解き方を知らない ─────────────────────────────── 本番で実力を発揮できない理由、3つめは、 「テストの解き方を知らない」というものです。 多くの生徒は、1問目から順に解いていきますが、 模試や入試となるとこれではダメ。 実力を十分発揮できずに、終了時刻になってしまいます。 限られた時間内に、自己ベストの点数を取るためには、 つぎの3つの工夫が必要です。 (1)やさしい問題・得意分野から解いていく いきなり1問目から解き始めるのではなく、 やさしい問題、得意な分野から解き始めるようにします。 (2)問題の難易を見極める 「この問題は深入りすると時間のロスが大きい」と感じたら、 サッと他の問題に移る、その感覚を身につけていきます。 普段からここを意識させて模試を受けさせるとよいでしょう。 (3)見直す問題に○印をつけておく テスト中は、見直し問題(あるいは後回しにする問題)を チェックしておくことが重要です。 見直す問題(後回しにする問題)の問題番号に○印をつけておきます。 終了5分前は必ず見直し時間としてとっておき、その時間を使って、 ○印をつけた問題の見直し、解き直しをしていきます。 テスト中は、(1)~(3)を意識させながら、問題を解くように アドバイスしてください。 ------ いかがでしたでしょうか。 模試やテスト本番で実力を発揮するためには、 ・気負わない ナチュラルな心構えでテストに臨む ・習熟度の定期チェック <できたつもり>の問題の発見と類題演習 ・テストの解き方を学ぶ テスト中に実力を発揮するための工夫を実践する の3つが重要になります。 実力が発揮できないのは単に、 ・本番に弱いから、緊張しやすいから、テスト慣れしていないから ではない。 普段の勉強、心構え、テスト中の行動の中にも 原因の芽があるのです。 入試では、たった1点の差が合否を分けます。 ぜひ今日のアドバイスを参考に、 普段の勉強、模試対策などを考えてみてください。 お子さんの成績アップ、 そして志望校合格を、応援しています。 坂本 七郎 追伸; 最近、再び注目されている拙著『ユダヤ式学習法』が ネット書店で手に入りにくいという問合せを よくいただいています。申し訳ございません。 現在は、出版社の独自サイトで、送料無料で新品が購入できます。 手に入らず困っていたという方は、こちらからお求めください。 http://www.daiwashuppan.com/isbn9784804761619.html 追伸2; こちらは先日、発売になった私の新刊問題集、 購入された方、お手元に届きましたでしょうか? 『出る順「中学受験」漢字1560が 7時間で覚えられる問題集』(大和出版) すでにお気づきの方もいると思いますが、 この問題集は、実際に解いて、マル付けをすると、 印象・景色がだいぶ変わってきます。 その大きな原因が「ひと言アドバイス」にあります。 「マル付け後に」ここを読むといろんな学びや発見があるのです。 対象は小6受験生ではありますが、中高生や大人でも、 語彙力を高め・ことばの知識を広げる教養書として、 あるいは脳トレとしても楽しめる一冊だと思います。 有名私立中学の先生たちが、小6の子どもたちにどんな漢字の知識を 求めているのか。そしてそれをあなたは解けるのか。 書き込み式の問題集ですので、ちょっとしたスキマ時間に学習できます。 ぜひ挑戦してみてください。 → https://goo.gl/UzYQ3Z ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発 行 ドリームエデュケーション 坂本七郎 ホームページ http://www.dreameducation.co.jp ●学ぶ意欲が高められる。あらゆる分野で答えられる。 オンラインスクール「まなぶてらす」 http://www.manatera.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/10/27 02:57:05 PM
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