京都五山 禅の文化展
会期終了近くにやっと行ってきた、東博の「京都五山 禅の文化展」。いやはや重文・国宝がズラリで圧巻だった。しかもこれらは普段あまり お寺では見ることができないものばかり、とても興奮した。第一章にあった癡兀大慧の肖像彫刻、かなりインパクトがあった。死の間際に書き残した遺偈はなかなか見られないものだ。幾つか展示されていたが、今にも死にそうなヨレヨレの字が超リアルだった。そう言えば、京都五山の開山した人の名が一覧表で解説されていた。教科書に出ていたオナジミな方々の名がズラズラ。よくまとめてあったので理解が深まった。それにしても笑えたのが、 夢窓疎石・日本人 春屋妙葩・日本人とか いうように書いてあったこと。「日本人」ってわざわざ書くのね(苦笑)まぁ確かに、似た感じの無学祖元は中国人だし…。人名って難しいなあ。そのほか、消失前の金閣の上に乗っかっていた鳳凰が展示されていたり山水画よりも 上に書かれる漢詩の方がハバをきかせている詩画軸があったり。最後のセクションは仏像たちがワラワラ登場した。思ったよりも混雑していなかったせいもあるけどとても楽しく鑑賞できた。ところで、グッズ売場で夢窓疎石筆「別無工夫(別に工夫無し)」の手ぬぐいが売られていた。ちょっと欲しかった。500円。