金刀比羅宮 書院の美 -応挙・若冲・岩岱-
台風接近中のさなか、上野の藝大美術館で開かれている「金刀比羅宮 書院の美 -応挙・若冲・岩岱-」の展覧会へ行った。この展覧会は東京の後に、金刀比羅宮(10月~)へ巡回し、その後、三重(08年4月~)→パリ・ギメ東洋美術館(08年10月~)と まわるそうだ。どうやら東京展は、持ち主の金刀比羅宮よりも先の展覧らしい…今回 自分の中にあった「こんぴらさん」=庶民的というイメージは少々変わった。書院に こんなにも素晴らしい障壁画があったとは知らなかった。表書院「鶴の間」円山応挙まるで鶴たちがそこに佇んでいるかのよう。舞い降りてくる鶴の表現に躍動感を感じた。感激して ちょっと涙が出そうになった。表書院「虎の間」円山応挙多くの人が《遊虎図》を見て「かわい~!」と言っていた。同感(笑)応挙は虎の皮と猫を参考にしながら想像で虎を描いたんだし、しょうがないよなぁ。奥書院「柳の間」「菖蒲の間」「春の間」岩岱とてもモダンで斬新な構図&デザインにクギヅケ。衝撃を受けた。久々に足が震えてしまった。奥書院「上段の間」伊藤若冲ここでもやってくれました若冲。《花丸図》はとてもデザイン性に富んでいた。表書院「山水の間・上段の間」円山応挙《瀑布古松図》は、実際に水の音が聞こえるような錯覚を覚えた。書院内部を再現したような形で展示されていたので、実際に金刀比羅宮で見ている感じで鑑賞できた。とても見応えがあった。複製品がそんなに無ければ もっと良かった。