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テーマ:演劇だって仲間に入れて(80)
カテゴリ:演劇
昨日は知人に誘ってもらって三宅坂の国立劇場に行ってきた
前進座創立80周年記念 五月 国立劇場公演 ☆唐茄子屋(とうなすや) ☆創立80周年記念 口上 ☆秋葉権現廻船噺(あきはごんげん・かいせんばなし) 開場前から大劇場の前は人・人・人でごったがえしていて、お~~い、Sさん、何処~って感じだったけど、すぐに出会えて 席は前から二列目、左手にはすぐに花道がわ~~い 「唐茄子屋」は、日本橋の大店のダメダメ息子が道楽の果てに勘当され、頼った叔父に「唐茄子屋」をやらされるハメに。「唐茄子」は「かぼちゃ」のことらしい。天秤棒にはたくさんのかぼちゃが乗せられて、ひょろひょろ息子はイヤイヤながら仕方なく、やっとこさっとこ担いで出かける。しかし偶然行き着いた貧乏長屋で出会った人々によって、人間の営みを知り、商売の面白さを知る。 元は落語の人情話なんだそうだ 嵐芳三郎さん演じるダメ息子の姿が、どうも私の知っているヤツと重なってしまって・・・。あ、いえ、わかる人にはきっとわかってしまうだろうけれど、そう、彼も最近はなかなかしっかりしてきて頼もしくなってきましたよね~え 芳三郎さんのへなちょこ具合も絶品だし、叔父、叔母の村田吉次郎さんといまむらいずみさんのやり取りも長年連れ添った夫婦の呼吸を髣髴とさせる巧妙さ。 いや~~、面白く見ました 30分の休憩をはさんで・・・・ 「創立80周年記念口上」では、真ん中にモチロン中村梅之助さん。ご存知「遠山の金さん」デス 梅之助さんは、80年前の昭和6年に、平均年齢23歳で旗揚げしたころからの歴史を、時々の演目や、養成所の創立や前進座劇場の建設などの節目を織り交ぜながら、何よりお客様の支援があってこそと、澱みなく、且つ力強く語られ、感動モノでした 続いて、いまむらいずみさん、嵐圭史さんの口上も、一途に歩んできたひたむきさを感じさせてくれ、思わずじ~~~んとしちゃいましたよ 15分の休憩を挟み~~~ 「秋葉権現廻船噺」は時代物。宝暦年間の初演というから250年前くらいに出来たお話なんだよね。前進座での初演は昭和9年だそうで 遠州月本家の家宝は紀貫之の古今集。それが盗まれてお家断絶に 盗んだのは、天下をとりたい月本家の祐明という強欲ジジイと大盗賊の日本駄右衛門 悪党の手先として働く美女お才には実は愛しい夫がいて・・・。 様々な歌舞伎の手法を楽しみながら、客席からも「豊島屋(てしまや=嵐圭史・嵐芳三郎)!」「山崎屋(河原崎国太郎)!」と声がかかる。 ここぞという決まりのポーズで、こちらが拍手を入れるのも楽しい 駄右衛門の圭史さん、かっこいい~~~ 「国太郎さん、ワケアリのお才、いくら強くても女はカワイイものだわねぇ 芳三郎さんはさっきの唐茄子屋とは打って変わって凛とした幸兵衛。さすが~~ 歌舞伎ならではの表現とか、イヤホンガイドを借りればもっと良くわかったろうな~~と後悔 それでも、「これはたぶん・・・」と勝手に考えながら見ていたの 全部で3時間半 いや~~、面白かった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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