温故知新
イタリア製真鍮小物・雑貨のAlivio靴べら 昨日は四谷区民センターに行ってきました土方与志没後50年/秋田雨雀・土方与志記念青年劇場創立45周年 記念シンポジウムロビーに飾られていた両先生の絵と写真秋田雨雀先生土方与志先生築地小劇場の模型や舞台写真も展示されていました第1部は「秋田先生が大切にされたこと」お話は戌井一郎(文学座)小竹伊津子・後藤陽吉(青年劇場) 司会福山啓子(青年劇場)はじめに司会の福山さん(ただ今、ロングランヒット中の作品【博士の愛した数式】の脚本・演出)から、秋田先生の略歴を紹介され、その後三人の方、それぞれの秋田先生と出会い、心に残る教えなど、話されました。ここで秋田先生の業績について書こうとしても、とてもじゃない、私の力ではまとめきれません。演劇界、文学界において、多大な貢献をされた先生であると同時に、その交友関係も広く、人と人とを結び付けていった方の様に思われましたとても小柄で、おとなしい、優しい方のようでしたところが・・・・戦後、年下で、共に舞台芸術学院で若手育成の事業に情熱を燃やしていた土方与志先生が、肺がんの為先に他界すると、その4ヵ月後に火事で舞台芸術学院は全焼、その半月後に最愛の孫娘が自殺なんという悲劇でしょう特にお孫さんの自殺には、悲しみ以上に怒りの思いが強かったように見受けられたとのお話でした。その後すぐ、秋田先生は全国にむけて若い命を守れと「不死鳥運動」を提唱されました1時間はあっという間に過ぎ、休憩に第2部は「土方与志 その人柄と演出の魅力」お話は津上忠・いまむらいずみ(前進座)、瓜生正美(青年劇場) 司会吉村直、葛西和雄(青年劇場)こちらは、戦後、前進座が青年劇場運動を初めて展開していたころの土方演出についてのお話が面白かったですいまむらいずみさんがまだ中学生だった頃、バレエのレッスンをしている姿を見て【真夏の夜の夢】のパックに抜擢されたことや、その時の演出も、職人たちがクローズアップされていて、とても楽しいお芝居で、たくさんお客さんが詰め掛けていたとのこと、とても生き生きと話されました。今では考えられないことだけど、兵庫県の西宮球場や、京都深草球場という野球場で、舞台のあっちこっちに7,8本マイクを立てておいて【真夏の夜の夢】を上演した時のお話も面白かったです演出助手の瓜生さんしか役者の動きを把握できていないので、次はこのマイク、こんどはあっちのマイクといちいち指示してマイクのオン、オフをしていたそうです一度に何万人と言うお客様がシェイクスピアを楽しんでいる、それもドームじゃない、青天井の野球場でそれって、1952年、昭和27年のお話ですよ、スゲ~~~もう、あっというまに終わりの時間になっちゃいました次は2/12~23に、スタジオ結(東京メトロ・新宿御苑前駅下車すぐ)で行われる特別企画が楽しみですこれは、第1部 先駆けるもの 秋田雨雀 人と作品秋田先生の戯曲、小説などの朗読を交えて、数々のエピソードも紹介される構成になっているそうです第2部 三年寝太郎これは前進座で土方先生が演出されているので、そのスタイルにのっとった上演になるらしい。ちっとも働かないで寝てばっかりいる寝太郎が、欲深な長者どんをまんまとだましてしまうという痛快な民話劇青年劇場創立メンバーの小竹伊津子から、去年入団したばかりの新人さんまで出演するこの特別企画、ただ今、頑張って稽古中とのコト、是非良い舞台に詳しくは青年劇場のホームページを見てね