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カテゴリ:その他
卒業の3月。 TVから、被災地のある中学校の卒業式を見た。 避難場所に使われている体育館で、 被災者を端っこに、中央にパイプ椅子、と異様な光景の卒業式。 卒業生の中、1名の少年が亡くなり、 そのお父さんが代理で卒業証書を受け取っている姿が痛々しい。 さらに、うるうるな眼の校長先生のご挨拶に続き、 卒業生代表の答辞が述べられる。 答辞を読むのは、たいていその学年の優秀な生徒。 しかも、校長先生の贈る言葉より感動的であるのも相場であるが、 この卒業式も例外ではない。 涙ながらにその悲劇を悲む。 中でも、この学校は防災のモデル校であったらしく、 彼らのその重ねる訓練が何の役にも立たなかったことの無念さを語り その悔しさに言葉を詰まらせる。 TVに向かって、ガンバレ!!声を出しエールを送る。 その少年の声を絞っての涙の答辞に胸いっぱいになる。 私の家のすぐそばに中学校があるが、 朝、登校する中学生に被災地の中学生を重ね、 こんな子達が・・・・と悲しい。 しかし、こんなことを体験する彼ら、 平々凡々にやり過ごす者よりも、 人への思いやりや、物資に対する思い、精神力、優しさ、 ほんとに大事なものはナニ?等々が 一回りも二回りも大きなものではないかと思う。 せめてもそう思わないとあまりに可哀想。 こんな悲しい卒業式は他にないと思った。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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