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カテゴリ:趣味 観劇
お席は、昼夜共に、最前列花道横でしたので、役者さんの息づかいや、玉の汗までも拝見できるというVIPな席です。 先ずは九代目中車さんのコト 昼の部、「小栗栖の長兵衛」で幕開き、 これは、私にとって初めての演目であり、比較するものが無いのですが、 新中車さんの悪口雑言な台詞は、彼に合うお役だと思いました。 ただ、「一声、二振、三男」と言われるように、 その一の声にお疲れがでている様子が見て取れます。 歌舞伎の発声というのか、ブレスの仕方というのか、微妙になじまない感がありました。 千穐楽とあってか、声が割れて通らない。 特に、夜の部のヤマトタケルの帝役は、あの重々しい衣装に声量が負けていたように思います。 それでも、彼の熱演が、観客に波打つように感じたのは私だけではないはずです。 長兵衛と村人との大暴れな場面、 ただ暴れているのではなく、ちゃんと歌舞伎の型の範囲の計算で成り立っているのですが、 そこは演出通りというか、押さえておられたように見受けます。 課題はいろいろあると思いますが、彼の歌舞伎に対する熱意に応援です。 男40半ばにしての転職、新たなスタート、その覚悟に拍手を送ります。 また、仕切り直した「長兵衛」を観てみたい。 そして、この初舞台のお役を中車の右が居ないようになるまで。 次は口上です。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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