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2006年04月05日
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真相山形:高畠・二井宿地区の水質悪化 「有機農業の里」に影響も /山形

☆厩肥の野積みを禁止した家畜排泄(はいせつ)物法の施行(同年11月)後も酪農家による野積みが散見されているようですが、当然のことのように誰がみても土壌汚染と地下水の汚染は発生するでしょう。私の経験からは地下水汚染について問題視されていないのが、硫化水素発生の問題です。この場合地下から噴出すガスを吸い込むと高濃度の場合死に至ることがあります。よく例に取りざたされるのが八甲田山の硫化水素問題です。最近では温泉の近くで死亡者が出ていたことを、ニュースでみたことを記憶しています。
北海道では牧場から出る家畜排泄(はいせつ)を利用してメタンガスを取り出し発電するテスト行っていることもニュースで見たこともあります。
話し合いでよい方向で水質汚染、土壌汚染をなくして地場産業を発展させることを望みます。


☆(毎日新聞)は次のように報じています。
◇町と酪農家の対立で厩肥の野積み解消せず
 「有機農業の里」として知られる高畠町の山間部にある二井宿地区で、井戸水などの水質悪化が深刻な問題となっている。町は同地区の酪農家が排出する厩肥(きゅうひ)の野積みが原因の一つとみて、厩肥をたい肥化する「高畠東部有機センター」を建設した。だが、町と酪農家との意見対立で、試験稼働した現在も、地元から厩肥の搬入がない状態だ。解決への糸口が見えない中、昨年には町を流れる屋代川でも大腸菌が検出されていたことが分かり、住民は不安を募らせている。【湯浅聖一】
 同地区は昔から町内有数の酪農地帯で、牛や豚などを大規模に飼育している酪農家が多く、町の産業を支えてきた。しかし、04年4月に山中で死んだ牛十数頭の不法投棄が発覚。厩肥の野積みを禁止した家畜排泄(はいせつ)物法の施行(同年11月)後も酪農家による野積みが散見されるなど、周辺環境への影響が懸念されていた。
 町の環境保護団体「ゲンジ蛍とカジカ蛙愛護会」(安藤悦弘会長)は04年11月末、地区11カ所の井戸の水質検査を自費で置賜保健所に依頼した。その結果、一般細菌が水道法で定められた水質基準(1ミリリットル中100個)の100倍に当たる1万個見つかった井戸が1カ所あったほか、4カ所で大腸菌が検出、6カ所で飲料不適とされた。町は同年8月に実施した別の個所の検査で「大腸菌は出ておらず、水質汚染はなかった」と宣言したばかりだった。
 置賜保健所によると、基準値は汚染の指標にはなるが、健康面への影響については詳細な検査をしないと判断できないという。保健所は「問題はO157やコレラ、赤痢など有害な伝染病原菌の有無だ」と話す。しかし、水道法では大腸菌が検出されてはいけないとされていることから、保健所や町は住民に井戸水を使わないよう指導している。
 さらに屋代川では昨年、河川の環境基準(100ミリリットル中1000個)を上回る大腸菌が検出されていたことも分かった。安藤会長は「(厩肥を処理する)有機センターを造っても有効に機能していないのが問題。子供が水遊びできる川に戻したいのだが……」と唇をかむ。
 渡部章町長は今月、汚染が懸念される同地区の水問題に対処するため、町と酪農家との意見対立でこう着化していた有機センターの試験稼働に踏み切った。だが、地元酪農家の態度を硬化させたばかりか、今度は同地区の一部集落が「地区外の厩肥搬入は建設の趣旨に反する」と町に抗議文を提出。問題は一層こじれた。
 町で有機農業に挑戦している若い農家は農業への影響を心配する。「農業で最も大事なのが水。汚染された水を使用してできた作物を自信を持って消費者に出せるだろうか。風評被害でも広がったら『有機農業の里』を作り上げてきた先人たちの努力が水の泡になる」。町民の中には、このままでは基幹産業をも揺るがしかねないとの声もあり、今後の町の対応が問われている。
出典(毎日新聞)

2.硫化水素発生事例

 1)福岡県の事例

○ 平成11年10月6日に、福岡県筑紫野市の安定型最終処分場において、浸透水の水質検査のためのサンプリング作業の際、送水槽内で硫化水素中毒と疑われる作業員3名の死亡事故が発生し、その後の処分場内部のボーリング調査により、ボーリング孔内から最高で15,000ppmの硫化水素ガスを検出。
○ 硫化水素が発生した原因については、ボーリング調査の結果より、層厚が30mにも及び層内は湿潤状態で嫌気的性状を示していたこと、廃棄物層に有機物が10%程度含まれていたこと等から、有機物の生物分解に伴い、より嫌気的な状態となり、硫酸塩還元菌の活動がより活発になる条件を有しており、廃棄物中の硫黄分が硫化水素に還元されたものと考えられている。
 また、悪臭対策として注入している硫酸第一鉄も硫黄分の補給源となり、硫化水素の発生を促進したものと推定されている。
○ 早期に実施すべき措置として、廃棄物と雨水の分離、硫酸第一鉄の注入中止、ガス抜きによる好気化及び発生ガスの無害化処理を実施。
○ 埋立物について、さらに詳細に把握するため、ボーリング調査を追加実施(最高6,000ppmの硫化水素を検出)。今後も改善方策等について調査委員会で継続的に検討。(出典 厚生労働省)

廃棄物最終処分場における硫化水素対策検討会報告書骨子  厚生労働省 

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  ランナキゥラス





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最終更新日  2006年04月08日 17時03分37秒
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